令和2年度 10月 午前 問35
ネットワーク
DHCPに関する問題
IPv4 ネットワークにおいて,IP アドレスを付与されていない PC が DHCP サーバを利用してネットワーク設定を行う際,最初に DHCPDISCOVER メッセージをブロードキャストする。このメッセージの送信元 IP アドレスと宛先 IP アドレスの適切な組合せはどれか。ここで,この PC には DHCP サーバから IP アドレス 192.168.10.24 が付与されるものとする。
| 送信元 IP アドレス | 宛先 IP アドレス | |
|---|---|---|
| ア | 0.0.0.0 | 0.0.0.0 |
| イ | 0.0.0.0 | 255.255.255.255 |
| ウ | 192.168.10.24 | 255.255.255.255 |
| エ | 255.255.255.255 | 0.0.0.0 |
- ア0.0.0.0 0.0.0.0
- イ0.0.0.0 255.255.255.255
- ウ192.168.10.24 255.255.255.255
- エ255.255.255.255 0.0.0.0
答えと解説を見る
✓ これが正解イ0.0.0.0 255.255.255.255
解説
送信元は未取得の 0.0.0.0、宛先は限定ブロードキャストです。
この設問は、まだアドレスの割当てを受けていない端末が、割当てを求めて最初に投げる問い合わせの、送信元と宛先の書き方を選ばせています。ですから、選び方の軸は、この時点でその端末が自分のアドレスを持っているかどうかと、応答してくれる相手を絞れていないという事情の二つで見分けます。始まりの時点では、端末はまだ自分のアドレスを持っていないので、送信元の欄には、値が定まっていないことを示す全てが零のアドレスを置きます。相手側は同じネットワークの中のどこかにいるはずですが、居場所を絞りきれないので、宛先には、同じネットワークの中の全員に届く限定ブロードキャストのアドレスを置きます。この時点で予定として渡される見込みのアドレスは、まだ手にしていないので送信元には使えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア0.0.0.0 0.0.0.0:宛先まで全てが零のアドレスに置いた組合せです。全てが零は未取得を意味する場所を表すもので、宛先に置いても誰の元にも届かず、同じネットワークの全員へ問いかける役目を果たしません。
- ウ192.168.10.24 255.25…:送信元に予定として渡される見込みのアドレスを置いた組合せです。問いかけの時点ではその値を持っていないので使えず、既に受け取り済みであるかのように扱う書き方は、順序の関係からも成り立ちません。
- エ255.255.255.255 0.0.…:送信元にブロードキャストアドレスを置いた組合せです。ブロードキャストアドレスは受け取り手を全員に広げるための宛先で、送信元に置く値ではありません。宛先に全てが零を置いている点も、届く相手がなくなる書き方です。
この問題の用語
- DHCP機器へIPアドレスやサブネットマスクなどの設定を自動で配る仕組み。名前をアドレスに変えるDNSとは役割が違います。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問35
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問32:IPアドレスに関する問題(DHCP)
- 令和5年度 秋期 午前 問35:マルチキャストに関する問題(DHCP)
- 令和4年度 秋期 午前 問31:LAN環境の説明(DHCP)
- 平成29年度 秋期 午前 問34:IPv4に関する問題(DHCP)
- 平成29年度 春期 午前 問32(DHCP)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)