令和2年度 10月 午前 問8
コンピュータ構成要素
スタックポインタが示すもの
CPU のスタックポインタが示すものとして,最も適切なものはどれか。
- アサブルーチン呼出し時に,戻り先アドレス,レジスタの内容などを格納するメモリのアドレス
- イ次に読み出す機械語命令が格納されているアドレス
- ウメモリから読み出された機械語命令
- エ割込みの許可状態,及び条件分岐の判断に必要な演算結果の状態
答えと解説を見る
✓ これが正解アサブルーチン呼出し時に,戻り先アドレス,レジスタの内容などを格納するメモリのアドレス
解説
戻り先やレジスタを積むメモリの先頭位置を指します。
CPU の中には役割の異なる小さな記憶が並んでおり、その一つがスタックポインタです。ですからこの語の説明を選ぶときは、指しているのが何の場所かという一点で見分けます。スタックは後入れ先出しの積み木のような領域で、サブルーチンを呼び出すときの戻り先アドレスや、割り込み処理を行うときに一時退避するレジスタの内容が積まれます。この積み場所の先頭、つまり次に押し込む場所や次に取り出す場所を指しているのがスタックポインタです。ほかの役割を担う要素として、次に実行する命令の場所を持つプログラムカウンタ、読み出された命令そのものを保持する命令レジスタ、条件分岐や割り込み許可などの状態フラグを持つプログラムステータスワードがあります。役割を取り違えないように、指している対象で切り分けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ次に読み出す機械語命令が格納されているア…:次に読み出す機械語命令が格納されているアドレスだと書かれています。これはプログラムカウンタ(PC)が保持する情報で、実行の流れを一つ先へ進める役目にあたり、退避データを積む場所の先頭を指すスタックポインタの働きとは違います。
- ウメモリから読み出された機械語命令:メモリから読み出された機械語命令そのものだと書かれています。これは命令レジスタ(IR)が保持する内容で、いま解釈しようとしている命令を一時的に置く場所であり、積み木のような領域の先頭位置を指す働きとは別です。
- エ割込みの許可状態,及び条件分岐の判断に必…:割込みの許可状態や条件分岐の判断に必要な演算結果の状態だと書かれています。これはプログラムステータスワード(PSW)が保持する状態フラグで、実行の環境と結果を伝える役目であり、積み場所の先頭を指す働きとは違います。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問8
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)