令和元年度 秋期 午前 問41
セキュリティ
VDIサーバの動作の特徴
内部ネットワークの PC からインターネット上の Web サイトを参照するときに,DMZ に設置した VDI(Virtual Desktop Infrastructure)サーバ上の Web ブラウザを利用すると,未知のマルウェアが PC にダウンロードされるのを防ぐというセキュリティ上の効果が期待できる。この効果を生み出す VDI サーバの動作の特徴はどれか。
- アWeb サイトからの受信データのうち,実行ファイルを削除し,その他のデータを PC に送信する。
- イWeb サイトからの受信データは,IPsec でカプセル化し,PC に送信する。
- ウWeb サイトからの受信データは,受信処理ののち生成したデスクトップ画面の画像データだけを PC に送信する。
- エWeb サイトからの受信データは,不正なコード列が検知されない場合だけ PC に送信する。
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✓ これが正解ウWeb サイトからの受信データは,受信処理ののち生成したデスクトップ画面の画像データだけを PC に送信する。
解説
画面の映像だけを返し、中身の実体をPCへ届けません。
VDI は、外の世界と手元の機器のあいだに、代わりの一台を挟みます。代役は境界の側に置かれ、外への読み込みも、その中身が動く場も、そこで受け止めます。手元へ渡されるのは、代役の画面を写した映像だけです。つまり、実行できる形の中身そのものは、手元へ届きません。届いてから調べる話ではなく、代役の内側でだけ動かす話です。仮に危ない中身が代役の側で動いてしまっても、被害は代役に留まります。代役は使い捨てにして、次の相手には初期の状態から始めます。手元は映像を見るだけなので、感染の経路になりません。要点は、区切りをどこに置くかです。中身と手元の距離を、映像という壁で切り離すのが、この仕組みの働きです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アWeb サイトからの受信データのうち,実…:実行できる形のファイルを取り除いてから、残りをPCへ送ると述べています。残った中身に危険が潜む余地は消えません。この仕組みは中身自体を届けない側に立ちます。区切りをファイルの種類で引く点で軸が違います。届く前提が消えていません。
- イWeb サイトからの受信データは,IPs…:受信した中身をIPsec でカプセル化して手元へ届けると述べています。運び方の保護と、届く中身の切り離しは別の話です。危ない中身は筒の中に入ったままPCへ渡ります。守る対象を取り違えた説明になります。中身は届く前提です。
- エWeb サイトからの受信データは,不正な…:危ない並びが見つからないときに限り、中身をPCへ送ると述べています。既知の型に頼る見分け方であり、未知の相手を素通しにする余地が残ります。届く前提が消えていない点で、代役に留める形と分かれます。未知の相手が抜けます。
この問題の用語
- VDI手元の端末ではなく、サーバ上の仮想デスクトップを操作する仕組みです。閲覧をサーバ側で行うので、手元のPCへの持込みを防げます。
- DMZ外から見える機器を、内側の大事な網から切り離して置く区画。ここが破られても、奥までは一気に届きません。
- マルウェアウイルスやランサムウェアなど、利用者に害を与える目的で作られたソフトの総称です。感染すると情報を盗まれたり操作できなくされたりします。
- IPsecIPの層でやり取りを丸ごと暗号化する仕組み。中身の暗号化には、送る側と受ける側で共有した共通鍵を使います。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問41
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問42:CSPMに関する問題(マルウェア)
- 令和7年度 春期 午前 問43:IPsecに関する問題(IPsec)
- 令和6年度 春期 午前 問36:名前解決に関する問題(DMZ)
- 令和4年度 春期 午前 問44:VDIサーバの動作の特徴(VDI)
- 令和3年度 秋期 午前 問61:VDIに関する記述(VDI)
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