平成23年度 特別 午前 問71
ビジネスインダストリ
セル生産方式の利点が生かせる対象
セル生産方式の利点が生かせる対象はどれか。
- ア生産性を上げるために,大量生産が必要なもの
- イ製品の仕様が長期間変わらないもの
- ウ多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの
- エ標準化,単純化,専門化による分業が必要なもの
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✓ これが正解ウ多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの
解説
品種が多く作り替えが必要な現場に向きます。
設問はセル生産方式の説明ではなく、どのような対象に向くかを聞いています。ここを取り違えると、方式の定義だけを覚えている人ほど、正しそうな言葉に引かれてしまいます。セル生産方式は、一人または少人数が最初から最後まで組み立てる作り方です。作業台と道具を一人分にまとめて置き、必要になれば並べ替えて別の製品へ移ります。買っているのは作り替えの早さで、その代わりに、同じものを大量に流す速さのほうは譲っています。正解の肢は、多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの、と述べています。品種が多く、何をどれだけ作るかが読みにくい現場では、設備をそのつど組み替える段取りが重荷になります。並べ替えるだけで次の製品へ移れることが、そのまま利点になる場面です。こうした作り方は多品種少量生産と呼ばれます。副次的な利点もあります。一人が全体を見ますので、どこで不具合が生まれたのかをたどりやすくなります。残る三つに共通するのは、同じものを長く大量に作るほど有利になる条件を述べている点です。つまり、工程を細かく分けて流れ作業で速さを稼ぐ作り方の土俵です。方式を覚えるときは、何に向くかと何に向かないかを対にして覚えてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア生産性を上げるために,大量生産が必要なも…:同じものを大量に作ることが前提の条件です。工程を細かく分けて流れ作業で回すほうが速く、一人が最初から最後まで受け持つ作り方では、かえって手数が増えてしまいます。
- イ製品の仕様が長期間変わらないもの:仕様が動かないのであれば、設備を組んで固定してしまうほうが有利です。作り替えの早さという強みが使われないまま終わり、この方式を選ぶ理由が残りません。
- エ標準化,単純化,専門化による分業が必要な…:標準化と単純化と専門化によって分業することを前提にした条件です。工程を分けずに一人へ集めるという方向とは正反対で、向いている対象どころか、真逆の作り方に当てはまります。
出典:平成23年度 特別 応用情報技術者試験 午前 問71
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