平成23年度 特別 午前 問5
ソフトウェア
組込みシステムに関する問題
組込みシステムにおけるリアルタイムシステムにおいて,システムへの入力に対する応答のうち,最も適切なものはどれか。
- アOS を使用しないで応答する。
- イ定められた制限時間内に応答する。
- ウ入力された順序を守って応答する。
- エ入力時刻を記録して応答する。
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✓ これが正解イ定められた制限時間内に応答する。
解説
定められた制限時間内に応答できるかどうかが軸です。
リアルタイムシステムという言葉は速さの話だと読まれがちですが、問われているのは締切に間に合うかどうかです。入力を受けてから応答を返すまでに許される時間の上限があらかじめ決められていて、その中で返し切れるように作られているものを指します。正解の記述は、定められた制限時間内に応答するという言い方で、まさにその上限が決められている点を述べています。ここが押さえどころで、どれだけ正しい結果でも、決められた時間を過ぎて返ってきたのなら失敗として扱われます。組込みシステムでこの性質が強く求められるのは、遅れがそのまま事故につながる装置があるからです。自動車の制動を受け持つ制御や医療機器のように、時間を過ぎてから正しい値が届いても意味をなさない場面では、平均してどれくらい速いかではなく、最も遅い場合でも上限を超えないかが設計の物差しになります。締切の破り方によって二つに分けて呼ぶこともあります。一度でも遅れたら失敗と見なす作りと、遅れると品質は落ちるものの致命的にはならない作りです。前者は制動や安全装置のような用途で、後者は動画の再生のような用途で見られます。どちらであっても、時間の上限を先に決めてから設計するという順序は変わりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アOS を使用しないで応答する。:OS を載せずに組む作り方もありますが、リアルタイムOSを載せて締切を守らせる作り方も広く使われています。OS の有無は締切とは別の話です。
- ウ入力された順序を守って応答する。:受け付けた順を守ることは先入れ先出しの考え方です。締切の近いものを優先度によって先に処理し、あえて順番を追い越させる作りもあり、順序を守ること自体が目的ではありません。
- エ入力時刻を記録して応答する。:入力の時刻を残すのは記録の話で、後から追跡するには役立ちます。ただし時刻を残しても応答が上限を過ぎてしまえば、その応答は目的を果たしません。
出典:平成23年度 特別 応用情報技術者試験 午前 問5
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