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第38回 問題13

社会学と社会システム

デュルケーム(Durkheim, É.)の「自殺論」に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

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✓ これが正解4アノミー的自殺は,経済的に衰退した時も,繁栄の時期にも増加する。

解説

アノミー的自殺は、不況期にも繁栄期にも増えるとデュルケームは考えました。

デュルケームは自殺論(1897年)で、自殺を個人の心理だけでなく社会的な事実として捉え、社会の統合の強さ(個人が集団に結びつく度合い)と規制の強さ(欲求を抑える社会の力)という二つの軸から、自殺を四つの類型に分けました。統合が弱すぎると自己本位的自殺、強すぎると集団本位的自殺、規制が弱すぎるとアノミー的自殺、強すぎると宿命的自殺が生じるとされます。

アノミーとは、社会の急激な変化によって欲求を抑える規範が弱まり、欲求が際限なく膨らむ状態です。デュルケームは、経済的な危機のときだけでなく、急に豊かになる繁栄の時期にも規範がゆらぎ、自殺が増えることを指摘しました。したがって、アノミー的自殺は経済的に衰退した時も繁栄の時期にも増加する、という記述が最も適切です。

統合(自己本位・集団本位)と規制(アノミー・宿命)の二つの軸について、弱すぎる場合と強すぎる場合で四つの類型を並べると整理できます。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題13。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。

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