第37回 問題109
ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
専門職化に関する次の記述のうち,グリーンウッド(Greenwood, E.)が述べたものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1体系的な理論,権威,社会的承認,倫理綱領,専門職文化の5つの属性を示した。
- 2公衆の福祉という目的,理論と技術,教育と訓練,テストによる能力証明,専門職団体の組織化,倫理綱領の6つの属性を示した。
- 3専門職の目標,知識,及び技術についての認識を示した。
- 4専門職の成熟度として,4つの発達段階を示した。
- 5他の専門職と比較することによって「準専門職」という概念を確立した。
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✓ これが正解1体系的な理論,権威,社会的承認,倫理綱領,専門職文化の5つの属性を示した。
解説
グリーンウッドは、体系的な理論など専門職の5つの属性を示しました。
専門職化の議論では、ある職業が専門職といえるための条件(属性)を挙げる研究が重ねられてきました。グリーンウッドは1957年の論文で、専門職に共通する属性として5つを挙げ、ソーシャルワークはすでに専門職であると論じました。
5つの属性は、体系的な理論、権威、社会的承認、倫理綱領、専門職文化です。体系的な理論は、実践の技術が理論に裏づけられていることです。権威は、クライエントに対して専門的な判断を示せる立場をもつこと、社会的承認は、社会から専門職としての権限や特権を認められていることです。倫理綱領は、専門職が自らを律する決まりをもつこと、専門職文化は、専門職団体を中心に共有される価値や規範があることを指します。
この5つをそのまま挙げている記述が、グリーンウッドの説明として最も適切です。他の記述は、属性の数が違ったり、別の観点から専門職を論じたりしたものです。
覚え方として、グリーンウッドは5つ(理論・権威・承認・綱領・文化)、と数と語の組み合わせで覚えておくと、6つの属性を挙げた別の論者の説と区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2公衆の福祉という目的,理論と技術,教育と訓練,テストによる能力証明,専門職団体の組織化,倫理綱領の6つの属性を示した。:公衆の福祉という目的から倫理綱領までの6つの属性は、一般にミラーソンが示したものとして知られています。グリーンウッドが挙げたのは5つの属性で、数も内容も違います。
- 3専門職の目標,知識,及び技術についての認識を示した。:専門職の目標、知識、技術という観点から専門職についての認識を示したものは、グリーンウッドの5つの属性の説明には当たりません。グリーンウッドは属性を列挙して専門職の条件を示しました。
- 4専門職の成熟度として,4つの発達段階を示した。:専門職の成熟度を4つの発達段階で示すという考え方は、属性を列挙するグリーンウッドの議論とは別のものです。グリーンウッドは、段階ではなく専門職に共通する特徴に注目しました。
- 5他の専門職と比較することによって「準専門職」という概念を確立した。:準専門職(セミ・プロフェッション)という概念は、一般にエツィオーニらが、教師や看護師、ソーシャルワーカーなどの職業を論じる中で用いたものとして知られています。グリーンウッドの議論ではありません。
出典:第37回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題109。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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