第37回 問題9
心理学と心理的支援
エリクソン(Erikson, E.)の発達段階説における青年期の心理社会的危機として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1基本的信頼 対 基本的不信
- 2同一性 対 同一性混乱
- 3勤勉性 対 劣等感
- 4自発性 対 羞恥心
- 5ジェネラティビティ 対 停滞
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✓ これが正解2同一性 対 同一性混乱
解説
エリクソンの青年期の危機は、同一性対同一性混乱です。
エリクソンは、人の一生を8つの発達段階に分け、それぞれの段階に乗り越えるべき心理社会的危機があるとしました。危機はプラスの面とマイナスの面の対で示され、そのせめぎ合いの中で人格が発達していくと考えます。この問は、青年期の危機がどの対にあたるかで判断します。
青年期の心理社会的危機は、同一性(アイデンティティ)対同一性混乱です。青年期には、自分は何者か、どう生きていくのかを模索し、職業や価値観を選び取りながら自分らしさを確立していきます。これがうまくいかないと、自分が何者なのか分からない混乱の状態に陥るとされます。
ほかの対は、別の段階のものです。基本的信頼対基本的不信は乳児期、勤勉性対劣等感は学童期、ジェネラティビティ(次の世代を育て世話をすること)対停滞は成人期の危機です。自発性の対になるのは罪悪感で、羞恥心は幼児期前期の自律性の対として出てくる語です。
乳児期の信頼から始まり、学童期の勤勉性、青年期の同一性、成人期のジェネラティビティ、という流れで段階を並べて覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1基本的信頼 対 基本的不信:基本的信頼対基本的不信は、養育者との関わりを通して世界や他人を信頼できるかが問われる、乳児期の心理社会的危機です。青年期のものではありません。
- 3勤勉性 対 劣等感:勤勉性対劣等感は、学校での学習や課題に取り組む中で、やればできるという感覚を育てていく学童期の危機です。青年期の危機ではありません。
- 4自発性 対 羞恥心:エリクソンの説で自発性の対になるのは罪悪感で、幼児期後期の危機です。羞恥心は幼児期前期の自律性と対になる語で、組み合わせも段階も青年期とは異なります。
- 5ジェネラティビティ 対 停滞:ジェネラティビティ対停滞は、次の世代を育てたり社会に貢献したりすることが課題となる、成人期の危機です。青年期の危機ではありません。
出典:第37回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題9。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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