令和2年度 10月 午前Ⅱ 問13
情報セキュリティ管理
フォレンジックスに該当するもの
ディジタルフォレンジックスに該当するものはどれか。
- ア画像や音楽などのディジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む。
- イコンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するテスト手法の一つであり,システムを実際に攻撃して侵入を試みる。
- ウ巧みな話術や盗み聞き,盗み見などの手段によって,ネットワークの管理者や利用者などから,パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手する。
- エ犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し,調査,分析,その後の訴訟などに備える。
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✓ これが正解エ犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し,調査,分析,その後の訴訟などに備える。
解説
証拠となるデータを保全・分析し、訴訟に備えるのがこの手法です。
フォレンジックスは、もともと法廷の、鑑識の、という意味の語です。デジタルフォレンジックスは、コンピュータやネットワークに残った記録を、証拠として使える形で保全し、調査、分析する手法を指します。不正アクセスや情報漏えいが起きたとき、ログやディスクの内容を不用意に触ると、記録が書き換わって証拠としての価値が落ちます。そこで、元のデータを保全したうえで調べ、どう扱ったかの手順も記録に残すといった進め方をとります。正解の選択肢は、犯罪の証拠となり得るデータを保全し、調査、分析、その後の訴訟などに備えると述べており、この手法そのものです。証拠と保全という言葉が並んでいれば、この手法の説明と見てよいでしょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア画像や音楽などのディジタルコンテンツに著…:画像や音楽などに著作権者の情報を埋め込む技術は、コンテンツの権利の所在を示し、不正な複製を追えるようにするためのものです。起きた事件の記録を保全して分析する手法ではありません。
- イコンピュータやネットワークのセキュリティ…:システムを実際に攻撃して侵入を試み、弱点を見つけるテスト手法は、事件が起きる前に守りを確かめるためのものです。事件のあとに残った記録を保全して調べる手法とは、行う時期も目的も違います。
- ウ巧みな話術や盗み聞き,盗み見などの手段に…:話術や盗み聞き、盗み見でパスワードなどを聞き出すのは、人の心理や隙を突く攻撃の手口です。守る側が事件の記録を保全し、調査や訴訟に備える手法とは立場が逆です。
この問題の用語
- 証拠あとから事実を確かめられるように残した記録のこと。法的な場面で使えるように集めて保管し調べる手順を、デジタルフォレンジックスと呼びます。
- 著作権文章や絵、プログラムなどを作った人に自動で生まれる権利。届け出をしなくても、作った時点で発生します。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- パスワード本人だけが知っているという前提で使う合言葉。他人に知られた時点で、本人確認の役目を果たさなくなります。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:令和2年度 10月 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問13
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問23:著作権の帰属先に関する説明(著作権)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問22:ソフトウェア結合テストの方式(テスト)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問23(著作権)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問12:揮発性の観点から最も適切なもの(証拠)
- 平成28年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14(証拠)
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