令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問22
システム開発技術
状態遷移図に関する問題
次の仕様で動作する装置がある。未完成の状態遷移図を完成させるために,追加すべき遷移はどれか。
〔仕様〕
・レディで Start ボタンが押された場合,運転開始して低速運転に遷移する。
・低速運転で Up ボタンが押された場合,加速して高速運転に遷移する。
・低速運転で Down ボタンが押された場合,運転休止して一時停止に遷移する。
・高速運転で Down ボタンが押された場合,減速して低速運転に遷移する。
・一時停止で Up ボタンが押された場合,運転再開して低速運転に遷移する。
・レディ以外の状態で Stop ボタンが押された場合,運転停止してレディに遷移する。
〔未完成の状態遷移図〕
〔図〕状態は「レディ」「低速運転」「高速運転」「一時停止」の四つ(丸)。「レディ」に太い矢印が入る(初期状態)。遷移の矢印(遷移元 → 遷移先:条件部/動作部)は次の七つ。
- レディ → 低速運転:Start/運転開始
- 低速運転 → レディ:Stop/運転停止
- 一時停止 → レディ:Stop/運転停止
- 一時停止 → 低速運転:Up/運転再開
- 低速運転 → 一時停止:Down/運転休止
- 低速運転 → 高速運転:Up/加速
- 高速運転 → 低速運転:Down/減速
| 遷移元の状態名 | 条件部/動作部 | 遷移先の状態名 | |
|---|---|---|---|
| ア | 一時停止 | Start/運転再開 | 高速運転 |
| イ | 一時停止 | Start/運転再開 | 低速運転 |
| ウ | 高速運転 | Stop/運転休止 | 一時停止 |
| エ | 高速運転 | Stop/運転停止 | レディ |
- ア一時停止 / Start/運転再開 / 高速運転
- イ一時停止 / Start/運転再開 / 低速運転
- ウ高速運転 / Stop/運転休止 / 一時停止
- エ高速運転 / Stop/運転停止 / レディ
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✓ これが正解エ高速運転 / Stop/運転停止 / レディ
解説
高速運転から Stop でレディへ戻る遷移が抜けています。
仕様の6つの文を、未完成の状態遷移図の矢印と1本ずつ突き合わせると、足りない遷移が分かります。最初の5つの文、つまり運転開始、加速、運転休止、減速、運転再開の遷移は、すべて図に描かれています。最後の文は、レディ以外の状態で Stop ボタンが押されたらレディに戻るというものです。レディ以外の状態は、低速運転、高速運転、一時停止の3つです。図にあるのは、低速運転と一時停止からレディへ戻る2本だけです。したがって、高速運転で Stop を押して運転停止し、レディに遷移する矢印を追加すれば図が完成します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア一時停止 / Start/運転再開 / …:一時停止の状態で Start ボタンを押す仕様はどこにもありません。一時停止から抜ける仕様は Up で低速運転へ戻るものと、Stop でレディへ戻るものだけで、高速運転へ直接移る遷移もありません。
- イ一時停止 / Start/運転再開 / …:一時停止で Start ボタンを押して低速運転へ戻るという仕様はありません。一時停止から低速運転へ戻るきっかけは Up ボタンで、その遷移はすでに図に描かれているので、追加するものではありません。
- ウ高速運転 / Stop/運転休止 / 一…:Stop ボタンの遷移先は、どの状態からでもレディと決められていて、一時停止ではありません。また運転休止は低速運転で Down を押したときの動作なので、条件部と動作部の組合せも合いません。
出典:令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問22
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