平成22年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16
情報セキュリティ対策
WAFに関する問題
WAF(Web Application Firewall)のブラックリスト又はホワイトリストの説明のうち,適切なものはどれか。
- アブラックリストは,脆弱性のあるサイトの IP アドレスを登録したものであり,該当する通信を遮断する。
- イブラックリストは,問題のある通信データパターンを定義したものであり,該当する通信を遮断するか又は無害化する。
- ウホワイトリストは,脆弱性のないサイトの FQDN を登録したものであり,該当する通信を遮断する。
- エホワイトリストは,問題のある送信データをどのように無害化するかを定義したものであり,該当するデータを無害化する。
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✓ これが正解イブラックリストは,問題のある通信データパターンを定義したものであり,該当する通信を遮断するか又は無害化する。
解説
ブラックリストは問題のある通信のパターンを定め、遮断や無害化をします。
WAF は、Web アプリケーションへの通信の中身を調べ、攻撃を防ぐ仕組みです。判断のために、通信データのパターンを定めた一覧を使います。ブラックリストは、SQL インジェクションなどの攻撃に見られる問題のある通信データのパターンを定義したもので、これに当てはまる通信を遮断するか、無害な形に変えます。ホワイトリストは逆に、正常な通信のパターンを定義したもので、当てはまらない通信を止める使い方をします。見分けの軸は、一覧に何を登録するかと、当てはまったときに通すか止めるかです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アブラックリストは,脆弱性のあるサイトの …:WAF が調べるのは、HTTP で送られる通信データの中身です。脆弱性のあるサイトの IP アドレスを並べた一覧で通信を止めるのは、アドレスで判断する別の仕組みの考え方で、WAF のブラックリストの説明には当たりません。
- ウホワイトリストは,脆弱性のないサイトの …:ホワイトリストに当てはまる通信は、正常なものとして通すのが本来の使い方です。当てはまる通信を遮断するという記述は向きが逆です。また、登録するのはサイトの FQDN ではなく、通信データのパターンです。
- エホワイトリストは,問題のある送信データを…:ホワイトリストに定めるのは、正常と認める通信データのパターンです。問題のあるデータをどう無害化するかの手順を定めたものではなく、無害化の対象を決める一覧としても使いません。登録する中身を取り違えています。
この問題の用語
- WAFWebアプリのやり取りを見て、攻撃らしい内容を通さない仕組み。アプリそのものをすぐ直せないときの当座の守りにもなります。
- ブラックリスト拒否する対象を一覧にして、該当するものだけを止める方式です。許可する対象だけを並べるホワイトリストとは逆の考え方です。
- ホワイトリスト通してよいものだけを定義し、それ以外を遮断する仕組みのことです。許可リストとも呼ばれ、通信やメール、実行できるソフトの制限などに使われます。
- 脆弱性OSやソフトに残っている、攻撃の足掛かりになりうる弱点のこと。開発元が配る修正パッチを当ててふさぎます。
- パターン繰り返し現れる規則性や、決まった形のことを指します。膨大なデータを処理して、そこに隠れた規則性を見つける使い方が広がりました。
- FQDNホスト名からドメイン名まで省略せずに書いた、完全な形の名前。DNSはこの名前をIPアドレスに変換します。
出典:平成22年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問10:認証デバイスに関する記述(パターン)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問12:WAFに関する問題(WAF)
- 平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16:WAFに関する問題(ホワイトリスト)
- 平成25年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10:hostsファイルに関する問題(FQDN)
- 平成22年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13:OP25Bに関する問題(ブラックリスト)
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