第61回 午前 問36
リハビリテーション医学
慢性疼痛で正しいの
慢性疼痛で正しいのはどれか。
- 1手術療法が勧められる。
- 2要因は1つに絞られる。
- 31~2か月間続く疼痛である。
- 4多職種の専門家が関わることが望ましい。
- 5治療目標は痛みのない状態を達成することである。
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✓ これが正解4多職種の専門家が関わることが望ましい。
解説
慢性疼痛には多職種の専門家が関わるのが望ましいです。
慢性疼痛は、ふつう3か月以上続く痛みを指し、けがや病気が治る期間を過ぎても痛みが続く状態です。体の組織の問題だけでなく、気分や不安、睡眠、仕事や家庭の状況などの心理的・社会的な要因が絡み合って、痛みが続いたり強くなったりします。
このように原因が多面的であるため、医師だけでなく、理学療法士、心理の専門職、看護師など、さまざまな職種がそれぞれの視点から関わる多職種での対応が望ましいとされます。運動療法で体を動かす力を取り戻すこと、痛みへの考え方や向き合い方を整えること、生活や仕事への復帰を支えることを、チームで組み合わせていきます。ほかの肢は、治療の方法、要因の数、続く期間、治療の目標のどれかについて、慢性疼痛の考え方と合っていません。
したがって、多職種の専門家が関わることが望ましい、という記述が正しい答えです。慢性疼痛は多面的なので多職種で、目標は痛みをゼロにすることより生活を取り戻すこと、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1手術療法が勧められる。:慢性疼痛は、痛みの原因がはっきりした組織の傷だけでは説明できないことが多く、手術ですべてが解決するわけではありません。一般には運動療法などを組み合わせた治療が中心になります。
- 2要因は1つに絞られる。:慢性疼痛には、体の問題に加えて、不安や気分、睡眠、社会的な状況など多くの要因が関係します。要因を1つに絞って考えると、痛みが続く理由を見落としてしまいます。
- 31~2か月間続く疼痛である。:慢性疼痛は、ふつう3か月以上続く痛みを指します。1〜2か月の痛みは、まだ組織の回復の途中にある時期の痛みとして扱われることが多く、慢性とはいいません。
- 5治療目標は痛みのない状態を達成することである。:慢性疼痛では、痛みを完全になくすことは難しい場合が多いです。痛みがあっても日常生活や仕事ができるようにすること、生活の質を高めることが治療の目標になります。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問36(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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