第58回 午後 問92
臨床医学
血管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。
- 1Buerger病 喫煙
- 2下腿静脈瘤 妊娠
- 3解離性大動脈瘤 アテローム硬化
- 4深部静脈血栓症 長期臥床
- 5結節性多発動脈炎 糖尿病
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✓ これが正解5結節性多発動脈炎 糖尿病
解説
結節性多発動脈炎は血管炎で、糖尿病が関連因子ではありません。
この問は、血管の病気ごとに、どんな要因が発症や悪化に関わるかを結びつける知識で判断します。誤っている組合せを1つ選ぶ問です。
結節性多発動脈炎は、中くらいの太さの動脈の壁に炎症が起こり、壊死や瘤ができる血管炎です。原因ははっきりしないものの、免疫の異常が関わると考えられており、一部ではB型肝炎ウイルスとの関連が知られています。糖尿病が関連因子とされる病気ではないので、この組合せが誤りです。
Buerger病(閉塞性血栓血管炎)は若い男性の喫煙者に多く、喫煙との関連が強い病気です。下腿静脈瘤は、妊娠や長時間の立ち仕事で足の静脈に圧がかかることが関わります。解離性大動脈瘤は、高血圧やアテローム硬化で傷んだ大動脈の壁が裂けて起こります。深部静脈血栓症は、長期臥床などで血流がよどむことが大きな要因です。血管の炎症、血管の壁の傷み、血流のよどみ、と病気の仕組みを1つずつ当てはめていくと、関連因子を判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1Buerger病 喫煙:Buerger病は手足の中くらいから細い動脈が炎症で詰まる病気で、喫煙との結びつきが非常に強く、禁煙が治療の基本です。正しい組合せです。
- 2下腿静脈瘤 妊娠:妊娠中は大きくなった子宮が骨盤の静脈を圧迫し、ホルモンの影響で静脈の壁もゆるみます。そのため下腿静脈瘤ができやすく、正しい組合せです。
- 3解離性大動脈瘤 アテローム硬化:大動脈の壁が動脈硬化で弱ると、内膜に裂け目ができて壁の層の間に血液が入り込みます。アテローム硬化は解離の背景として正しい組合せです。
- 4深部静脈血栓症 長期臥床:長く寝たきりでいると、下肢の筋のポンプが働かず静脈の血流がよどみ、血栓ができやすくなります。深部静脈血栓症の代表的な要因です。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問92(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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