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第58回 午後 問10

理学療法治療学

脊髄後索性運動失調に関する問題

67歳の男性。両下肢に脊髄後索性運動失調がみられる。座位で図のように床に記された複数の足形に対し、目で確認しながら自身の足を移動するよう指示した。この運動はどれか。

座位での足の移動の図:

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✓ これが正解3Frenkel体操

解説

足形へ目で見ながら足を運ぶ練習は、Frenkel体操です。

この問は、運動療法の名のついた体操が、どの障害に対して何をねらうかを結びつける知識で解きます。脊髄後索の障害による運動失調では、関節の位置や動きの感覚が脳へ届きにくくなります。Frenkel体操は、失われた深部感覚の代わりに視覚で動きを確かめながら、決めた位置へ手足をゆっくり正確に運ぶ練習を繰り返す方法です。

設問の場面は、座ったまま床の足形を目で確認し、そこへ自分の足を移しています。視覚による代償と、目標の位置へ正確に動かす課題という2つの要素がそろっており、Frenkel体操そのものです。ほかの体操は、脊椎圧迫骨折の後の背筋の運動、下肢の末梢循環、腰痛に対する伸展運動、腰痛に対する屈曲運動を目的とするもので、失調の練習ではありません。

後索性の失調には目で見て補う練習、と押さえておくと、場面の描写からFrenkel体操を選べます。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問10(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。

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