平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問12
通信プロトコル
電源オフ時にIPアドレスを保持することができない装置が,電源オン時に自装置のMACアドレスから自装置に割り当てられているIPアドレスを知るために用いるデータリンク層のプロトコルであり,ブロードキャストを利用するものはどれか。
- アARP
- イDHCP
- ウDNS
- エRARP
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✓ これが正解エRARP
解説
MACアドレスから自分のIPアドレスを知るプロトコルはRARPです。
問いの条件は三つあります。自装置のMACアドレスを手がかりにすること、自分に割り当てられたIPアドレスを知ること、データリンク層でブロードキャストを使うことです。RARPは、IPアドレスを保持できない装置が起動時に自分のMACアドレスを載せた問合せをブロードキャストし、RARPサーバから自分のIPアドレスを教えてもらうプロトコルです。ARPの逆向きの問合せなので、名前もReverse(逆)のARPになっています。ディスクを持たない端末などの起動に使われてきました。知りたいものと手がかりの組合せで見分けるのがコツで、IPアドレスからMACアドレスがARP、MACアドレスからIPアドレスがRARP、と向きで覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アARP:ARPは、通信相手のIPアドレスから相手のMACアドレスを調べるプロトコルです。ブロードキャストを使う点は同じですが、手がかりにするものと知りたいものの向きが問いの条件と逆になっています。
- イDHCP:DHCPもIPアドレスを配りますが、UDPの上で動くアプリケーション層のプロトコルで、データリンク層のプロトコルではありません。サブネットマスクやデフォルトゲートウェイなど、多くの設定情報もまとめて配ります。
- ウDNS:DNSは、ホスト名とIPアドレスを対応付けて名前解決を行うアプリケーション層の仕組みです。MACアドレスを手がかりにするものではなく、起動時に自分のIPアドレスを知るための仕組みでもありません。
この問題の用語
- DHCP機器へIPアドレスやサブネットマスクなどの設定を自動で配る仕組み。名前をアドレスに変えるDNSとは役割が違います。
- IPアドレスネットワークにつながった機器を見分けるための番号。通信はこの番号を宛先として届けられ、名前からは変換して求めます。
- MACアドレスLAN内で機器を1台ずつ見分けるための固有の番号です。ブリッジはこれを見て中継しますが、ルータが見るのはIPアドレスなので働く層が違います。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- DNS人が読む名前と、機械が使う住所を対応づけて教えてくれる仕組み。これがないと、名前でつなぐことができません。
出典:平成25年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問10:TCPに関する問題(MACアドレス)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問6:ARPに関する問題(MACアドレス)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問7:DHCPに関する問題(DHCP)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問6(DHCP)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問10:UDPを使用するプロトコル(DHCP)
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