平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問19
セキュリティ実装技術
ポート番号の組合せ
社内とインターネットの接続点にパケットフィルタリング型ファイアウォールを設置したネットワーク構成において,社内のPCからインターネット上のSMTPサーバに電子メールを送信するとき,ファイアウォールで通過許可とするTCPパケットのポート番号の組合せはどれか。
選択肢は原典では発信・応答の各行に送信元・あて先・送信元ポート番号・あて先ポート番号を示した表。
- ア発信(送信元:PC / あて先:SMTPサーバ / 送信元ポート番号:25 / あて先ポート番号:1024以上) / 応答(送信元:SMTPサーバ / あて先:PC / 送信元ポート番号:1024以上 / あて先ポート番号:25)
- イ発信(送信元:PC / あて先:SMTPサーバ / 送信元ポート番号:1024以上 / あて先ポート番号:25) / 応答(送信元:SMTPサーバ / あて先:PC / 送信元ポート番号:25 / あて先ポート番号:1024以上)
- ウ発信(送信元:SMTPサーバ / あて先:PC / 送信元ポート番号:110 / あて先ポート番号:1024以上) / 応答(送信元:PC / あて先:SMTPサーバ / 送信元ポート番号:1024以上 / あて先ポート番号:110)
- エ発信(送信元:SMTPサーバ / あて先:PC / 送信元ポート番号:1024以上 / あて先ポート番号:110) / 応答(送信元:PC / あて先:SMTPサーバ / 送信元ポート番号:110 / あて先ポート番号:1024以上)
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✓ これが正解イ発信(送信元:PC / あて先:SMTPサーバ / 送信元ポート番号:1024以上 / あて先ポート番号:25) / 応答(送信元:SMTPサーバ / あて先:PC / 送信元ポート番号:25 / あて先ポート番号:1024以上)
解説
PC側は1024以上、SMTPサーバ側は25番を通過許可にします。
電子メールの送信にはSMTPを使い、SMTPサーバはポート番号25で接続を待ち受けています。社内のPCがメールを送るときは、PCが発信元となり、送信元ポートには1024以上の番号から一時的に選んだものを、あて先ポートには25を使います。SMTPサーバからの応答はその逆で、送信元ポートが25、あて先ポートがPCの選んだ1024以上の番号になります。ファイアウォールでは、この発信と応答の二つを通過許可にします。サーバ側が決まった番号で待ち受け、クライアント側は一時的な番号を使う、という組を発信と応答で入れ替えて確かめると選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア発信(送信元:PC / あて先:SMTP…:発信の送信元ポートを25、あて先ポートを1024以上としており、PCとサーバのポートの役割が入れ替わっています。25番で待ち受けているのはSMTPサーバの側です。
- ウ発信(送信元:SMTPサーバ / あて先…:110はメールを受信するPOP3のポート番号で、送信に使うSMTPの番号ではありません。また、発信元をSMTPサーバとしており、PCから送信するという向きとも合いません。
- エ発信(送信元:SMTPサーバ / あて先…:POP3の番号である110を使っており、メールの送信には当たりません。さらにSMTPサーバから通信を始める形になっていて、社内のPCが送信する場面と食い違います。
この問題の用語
- SMTP電子メールを送り出すときに使う取り決め。受け取る側の取り決めとは別なので、送信と受信で設定が分かれます。
- ポート番号同じ機器の中で、どの用途の通信かを見分けるための番号。住所が建物にあたるなら、これは部屋番号にあたります。
- POP3メールを受け取るためのしくみで、端末へ取り込んで読む形です。送信に使うものではなく、送信にはSMTPを使います。
- パケットフィルタリング通信を小さな単位ごとに見て、通すか止めるかを決める方式です。あて先や送信元の番号を条件にして、出入りを制限します。
- ファイアウォール内と外の境目に置いて、通してよい通信だけを選び、残りを遮る仕組み。どの相手のどの用途かという条件を見て判断します。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
出典:平成22年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問21:OP25Bの例(電子メール)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問17:NTPに関する問題(ファイアウォール)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問14:SNMPに関する問題(SMTP)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問20:ポート番号の組合せ(パケットフィルタリング)
- 平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問20:パケットフィルタリングの問題(パケットフィルタリング)
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