セキュリティ|平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問56
ブラウザとWebサーバ間の通信プロトコルを,HTTPからHTTPSに変更した。これによって実現できることとして,適切なものはどれか。
- クライアントPCとWebサーバ間の通信速度の向上
- コンピュータウイルス感染の防止
- ✓ これが正解通信の機密性の確保
- ブラウザの表示速度の向上
解説
通り道を暗号化するので、得られるのは機密性の確保です。
末尾に付いた一文字は、安全という意味の英語の頭文字です。何をして安全にするかというと、通り道を流れる中身を暗号化します。暗号化して得られるのは、途中で盗み見られても読めないという性質、つまり機密性、完全性、可用性、真正性と並ぶうちの一つ目です。ここまで押さえれば、四つの肢は素直に割れます。まず、暗号にする処理と元に戻す処理が増えるので、速さはむしろ落ちます。速くなると書いてある肢は二つありますが、言い方を変えているだけで同じことを言っており、二つそろって落ちます。もう一つは守るという話ではあるものの、守っている対象が違います。通り道を守ることと、運ばれてくる中身を調べることは別です。残る一つが、盗み見られないという性質そのものを述べています。暗号にする手間は、安全と引き換えに払います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- やり取りの速さが上がる、という記述です。暗号にする処理と元に戻す処理が増えるので、むしろ負担は重くなります。安全にすることと速くすることは、多くの場面で釣り合いの関係にあります。処理が増えるぶん負担は重くなります。
- 悪いプログラムに感染するのを防げる、という記述です。守るという言葉は合っていますが、守る対象が違います。通り道を隠しても、運ばれてくる中身が危ういかどうかは別の仕組みで調べる必要があります。守っている対象のほうが違います。
- 画面に出るまでが速くなる、という記述です。一つ目の誤答肢と同じことを言い換えただけなので、片方が落ちればもう片方も同時に落ちます。同じ内容の肢が二つ並ぶときは、どちらも正解ではありません。同じ内容の肢が二つ並びます。
この問題に関係する言葉
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- 完全性情報が壊れたり書き換えられたりせず、正しいまま保たれていること。機密性・可用性と並ぶ、三つの性質の一つです。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
- HTTPSHTTPのやり取りをTLSで包んだもの。通信を暗号化し、つないだ先が名乗ったとおりのサーバかを証明書で確かめられます。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問56
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