第110回 午後 問22
保健統計学
裸眼視力1.0未満に関する問題
令和2年(2020年)の学校保健統計調査における学校種別の主な疾病・異常被患率を以下に示す。
学校種別の主な疾病・異常被患率のグラフ(原典は図。A〜Dの4つの棒グラフ(縦軸は%、0〜100)に記された値を書き写した):
- A: 幼稚園 30.3、小学校 40.2、中学校 32.2、高等学校 41.7
- B: 幼稚園 27.9、小学校 37.5、中学校 58.3、高等学校 63.2
- C: 幼稚園 2.4、小学校 11.0、中学校 10.2、高等学校 6.9
- D: 幼稚園 2.0、小学校 6.1、中学校 5.0、高等学校 2.5
裸眼視力1.0未満の者を示したグラフはどれか。
- 1A
- 2B
- 3C
- 4D
答えと解説を見る
✓ これが正解2B
解説
学年が上がるほど高く6割を超えるBが裸眼視力1.0未満です。
学校保健統計調査の主な疾病・異常は、被患率の高さと学校種による増え方の違いで見分けます。出題当時の最新の公表値である令和2年度の結果では、裸眼視力1.0未満の者は幼稚園27.90%、小学校37.52%、中学校58.29%、高等学校63.17%で、学校段階が上がるにつれて大きく増えるのが特徴です。
グラフのBは、幼稚園27.9、小学校37.5、中学校58.3、高等学校63.2と、学年が進むほど右肩上がりに高くなり、中学校以降は半数を超えています。この形と値が裸眼視力1.0未満の者に一致するので、Bが正解です。Aは幼稚園から高等学校まで30〜40%台で上下しており、むし歯(う歯)の値と一致します。Cは小学校・中学校で10%前後の鼻・副鼻腔疾患、Dは小学校で6%程度の耳疾患の値にあたります。
視力の低下は学年とともに進み、高校では6割を超える、と増え方の形で覚えておくと、ほかの疾病・異常と見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1A:Aは30〜40%台で学校種ごとに上下しており、学年が進むほど増える形になっていません。値は令和2年度のむし歯(う歯)の被患率(幼稚園30.34%、小学校40.21%など)と一致します。
- 3C:Cの棒はどの学校種でも1割前後かそれ以下にとどまっています。この値は鼻や副鼻腔の病気の割合と重なり、視力の低い子が中学で過半数、高校で6割強に達するという大きさとは桁が異なります。
- 4D:Dは最も高い小学校でも6%程度で、ほかの学校種はさらに低い値です。令和2年度の耳疾患の値にあたり、学年とともに大きく増えて6割を超える裸眼視力1.0未満の者の形とは合いません。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問22(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)