2025年5月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問25
金融資産運用
下記<X社のデータ>に基づき算出される投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<X社のデータ>
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 株価 | 1,000円 |
| 当期純利益 | 200億円 |
| 自己資本(=純資産) | 1,000億円 |
| 総資産 | 4,000億円 |
| 発行済株式数 | 2億株 |
| 配当金(年間) | 100億円 |
- 1PBRは、2.0倍である。
- 2PERは、10.0倍である。
- 3ROEは、5.0%である。
- 4配当利回りは、5.0%である。
答えと解説を見る
✓ これが正解3ROEは、5.0%である。
解説
ROEは200億円÷1,000億円=20.0%で、5.0%ではありません。
株式の投資指標であるPBR・PER・ROE・配当利回りを、資料の数値から計算して確かめる問題です。
まず1株当たりの数値を出します。1株当たり純資産は自己資本1,000億円÷発行済株式数2億株=500円、1株当たり純利益は当期純利益200億円÷2億株=100円、1株当たり配当金は100億円÷2億株=50円です。
PBR(株価純資産倍率)は株価÷1株当たり純資産=1,000円÷500円=2.0倍、PER(株価収益率)は株価÷1株当たり純利益=1,000円÷100円=10.0倍、配当利回りは1株当たり配当金÷株価×100=50円÷1,000円×100=5.0%で、いずれも記述どおりです。これに対し、ROE(自己資本利益率)は当期純利益÷自己資本×100=200億円÷1,000億円×100=20.0%で、5.0%ではありません。したがって、ROEを5.0%とする記述が不適切です。
5.0%は当期純利益を総資産4,000億円で割った値にあたります。ROEの分母は自己資本で総資産ではない、と分母を確かめる習慣をつけると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1PBRは、2.0倍である。:PBRは株価を1株当たり純資産で割って求めます。自己資本1,000億円を2億株で割ると1株当たり500円となり、株価1,000円÷500円=2.0倍で記述どおりです。
- 2PERは、10.0倍である。:PERは株価を1株当たり純利益で割った値です。当期純利益200億円を2億株で割ると1株当たり100円で、1,000円÷100円=10.0倍となり、この記述は適切です。
- 4配当利回りは、5.0%である。:配当利回りは1株当たり配当金を株価で割って求めます。年間配当金100億円を2億株で割ると1株50円、50円÷1,000円×100=5.0%となり、この記述は適切です。
出典:2025年5月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問25(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)