2025年1月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問24
金融資産運用
イールドカーブに関する問題
債券のイールドカーブ(利回り曲線)の一般的な特徴等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1イールドカーブは、縦軸を債券の利回り、横軸を債券の残存期間として、利回りと投資期間の関係を表した曲線である。
- 2残存期間の短い債券の利回りよりも残存期間の長い債券の利回りの方が低く、イールドカーブが右下がりの曲線となる状態を、逆イールドという。
- 3残存期間の短い債券の利回りよりも残存期間の長い債券の利回りの方が高い状態のとき、両者の金利差が縮小することを、イールドカーブのフラット化という。
- 4イールドカーブが逆イールドの状態にあるとき、時間の経過に伴って債券価格が上昇し、キャピタルゲインが期待される効果を、ロールダウン効果という。
答えと解説を見る
✓ これが正解4イールドカーブが逆イールドの状態にあるとき、時間の経過に伴って債券価格が上昇し、キャピタルゲインが期待される効果を、ロールダウン効果という。
解説
ロールダウン効果は、逆イールドではなく順イールドで期待されます。
イールドカーブは、縦軸に利回り、横軸に残存期間をとって、債券の利回りと期間の関係を描いた曲線です。通常は期間が長いほど利回りが高い右上がりの形(順イールド)になります。
残存期間の長い債券の利回りが短い債券より低く、右下がりになる状態は逆イールドです。順イールドのときに長短の金利差が縮まり、カーブが平らに近づくことをフラット化といいます。これらの記述は適切です。
ロールダウン効果は、順イールドのもとで、時間がたつと債券の残存期間が短くなり、より低い利回りで評価されるようになるため債券価格が上がり、値上がり益が期待できる効果です。右上がりの曲線を転がり落ちるイメージです。逆イールドでは、残存期間が短くなると利回りが上がる方向になるので、この効果は期待できません。逆イールドの状態で生じるとする記述が最も不適切です。
ロールダウン効果は右上がり(順イールド)のカーブで起こる、と曲線の形とセットで覚えると迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1イールドカーブは、縦軸を債券の利回り、横…:イールドカーブは、縦の軸に利回り、横の軸に残存期間をとり、期間ごとの利回りを結んだ曲線です。利回りと投資期間の関係を表すという説明は記述どおりで、適切です。
- 2残存期間の短い債券の利回りよりも残存期間…:長い期間の債券ほど利回りが低く、曲線が右肩下がりになるのは通常とは逆の形なので、逆イールドと呼ばれます。将来の金利低下が見込まれるときなどに見られる形で、記述は適切です。
- 3残存期間の短い債券の利回りよりも残存期間…:右上がりの状態で長期と短期の利回りの差が小さくなり、曲線の傾きがゆるやかになることをフラット化といいます。反対に差が大きくなる場合はスティープ化と呼ぶので、記述は適切です。
出典:2025年1月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問24(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)