第40回 午前 問92
応用栄養学
更年期の女性の生理的変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌量は、減少する。
- 2卵胞刺激ホルモンの分泌量は、減少する。
- 3血中HDLコレステロール値は、上昇する。
- 4骨吸収は、抑制される。
- 5子宮内膜は、萎縮する。
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✓ これが正解5子宮内膜は、萎縮する。
解説
更年期はエストロゲンが減り、子宮内膜が萎縮します。
更年期の生理的変化は、卵巣の機能が低下してエストロゲンの分泌が減ることと、それに対する体の反応で判断します。エストロゲンには子宮内膜を増殖させて厚くする作用があるため、閉経の前後でエストロゲンが減ると、子宮内膜は薄くなり萎縮します。
ほかの記述は、向きが逆です。エストロゲンが減ると、視床下部や下垂体への抑えが弱まり、上位のホルモンの分泌はむしろ増えます。また、エストロゲンが担っていた脂質代謝や骨を守る働きも弱まります。
したがって、子宮内膜は萎縮するという記述が適当です。更年期は、エストロゲンが下がり、性腺刺激ホルモン放出ホルモン・卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモンは上がる、と上下の関係を対で押さえておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌量は、減少する。:エストロゲンが減ると、視床下部への負のフィードバックが弱まるため、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌量は増加します。減少するという記述は逆です。
- 2卵胞刺激ホルモンの分泌量は、減少する。:卵巣の反応が弱くなりエストロゲンが減るため、下垂体からの卵胞刺激ホルモンの分泌量は増加します。血中の卵胞刺激ホルモンの上昇は、閉経の目安の一つにもなります。
- 3血中HDLコレステロール値は、上昇する。:エストロゲンにはHDLコレステロールを上げ、LDLコレステロールを下げる働きがあります。更年期にエストロゲンが減ると、HDLコレステロール値は低下し、LDLコレステロール値は上昇しやすくなります。
- 4骨吸収は、抑制される。:エストロゲンには破骨細胞の働きを抑えて骨吸収を抑制する作用があります。更年期にエストロゲンが減ると骨吸収が亢進し、骨量が減って骨粗鬆症のリスクが高まります。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問92(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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