第40回 午前 問93
応用栄養学
高齢期において、成人期に比較して上昇・亢進する項目である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1基礎代謝量
- 2たんぱく質同化抵抗性
- 3インスリン感受性
- 4食事由来のビタミンB12の吸収率
- 5免疫機能
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✓ これが正解2たんぱく質同化抵抗性
解説
高齢期は、たんぱく質同化抵抗性が成人期より高まります。
高齢期の生理的変化は、多くの機能が低下するなかで、何が逆に上昇・亢進するかで判断します。たんぱく質同化抵抗性とは、たんぱく質やアミノ酸を摂っても筋たんぱく質の合成が起こりにくくなる状態のことで、高齢期には成人期より高まります。筋肉量が減ってサルコペニアが進む一因とされ、高齢者ではたんぱく質を十分に摂ることが重視されます。
ほかの項目は、いずれも高齢期に低下するものです。代謝の活発な組織の減少、胃の働きの低下、ホルモンへの反応のしにくさ、免疫を担う細胞の衰えが背景にあります。
したがって、たんぱく質同化抵抗性が適当です。高齢期に上がるのは抵抗性(同化抵抗性・インスリン抵抗性)、下がるのは感受性や機能、と言葉の向きで整理すると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1基礎代謝量:基礎代謝量は、筋肉など代謝の活発な除脂肪組織が加齢とともに減るため、高齢期には成人期より低下します。上昇・亢進する項目ではありません。
- 3インスリン感受性:高齢期には筋肉量の減少や内臓脂肪の増加などにより、インスリンの効きが悪くなり、インスリン感受性は低下します。インスリン抵抗性が高まるため、耐糖能も低下しやすくなります。
- 4食事由来のビタミンB12の吸収率:高齢期には萎縮性胃炎などで胃酸の分泌が減り、食品のたんぱく質と結合したビタミンB12を遊離させにくくなります。そのため食事由来のビタミンB12の吸収率は低下します。
- 5免疫機能:高齢期には胸腺の萎縮やT細胞の働きの低下などにより、免疫機能は低下します。感染症にかかりやすく、重症化しやすくなるのはこのためです。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問93(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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