第40回 午前 問49
食べ物と健康
食品衛生行政に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1食品中の農薬の残留基準を定めるのは、農林水産省である。
- 2食品添加物の規格基準を定めるのは、厚生労働省である。
- 3食品の安全性に関するリスク評価を行うのは、厚生労働省である。
- 4保健所に配置される食品衛生監視員は、厚生労働大臣が任命する。
- 5食中毒が疑われる患者を診察した医師は、24時間以内に最寄りの保健所に届け出なければならない。
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✓ これが正解5食中毒が疑われる患者を診察した医師は、24時間以内に最寄りの保健所に届け出なければならない。
解説
食中毒を診察した医師は24時間以内に保健所へ届け出ます。
食品衛生行政は、どの機関が基準を定め、どの機関がリスク評価を行い、だれが現場で監視するかという役割分担で判断します。食品衛生法第63条では、食中毒患者等を診断した医師は直ちに最寄りの保健所長に届け出ることとされ、食品衛生法施行規則第72条で、この届出は文書・電話・口頭により24時間以内に行うと定められています。
残留農薬の基準や添加物の規格基準は、2024年4月1日の食品衛生基準行政の移管により、厚生労働大臣から内閣総理大臣(消費者庁)の所管に移りました。食品のリスク評価は内閣府の食品安全委員会が担い、保健所の食品衛生監視員は都道府県知事等が職員の中から命じます。いずれも主語になっている機関が合いません。
したがって、医師による24時間以内の届出を述べた記述が適当です。基準づくりは消費者庁、評価は食品安全委員会、現場の監視は都道府県等、届出は医師から保健所長へ、という流れで整理すると取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1食品中の農薬の残留基準を定めるのは、農林水産省である。:残留農薬の基準値は食品衛生法に基づく食品の規格基準の一つで、2024年4月からは消費者庁が定めています。農林水産省は農薬の登録や使用の基準など、生産の側を受け持つ役所です。
- 2食品添加物の規格基準を定めるのは、厚生労働省である。:添加物の規格基準は、出題時点ではすでに消費者庁の所管です。2024年4月の法改正で、規格基準の策定などの事務が厚生労働大臣から内閣総理大臣(消費者庁)へ移されました。
- 3食品の安全性に関するリスク評価を行うのは、厚生労働省である。:食品のリスク評価は、食品安全基本法に基づいて内閣府に置かれた食品安全委員会が行います。厚生労働省や消費者庁はリスク管理を担う側で、評価と管理を別の機関に分ける仕組みです。
- 4保健所に配置される食品衛生監視員は、厚生労働大臣が任命する。:食品衛生法第30条では、厚生労働大臣・内閣総理大臣・都道府県知事等がそれぞれ自分の職員から食品衛生監視員を命じます。保健所で監視指導にあたる監視員を命じるのは都道府県知事等です。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問49(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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