第40回 午前 問44
食べ物と健康
牛乳に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1カゼインは、たんぱく質の約20%を占める。
- 2α─ラクトアルブミンは、ホエーたんぱく質の約20%を占める。
- 3トリグリセリドは、脂質の約2%を占める。
- 4乳糖は、スクラーゼによって加水分解される。
- 5油中水滴(W/O)型エマルションである。
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✓ これが正解2α─ラクトアルブミンは、ホエーたんぱく質の約20%を占める。
解説
α-ラクトアルブミンは、ホエーたんぱく質の約20%を占めます。
牛乳のたんぱく質は、酸を加えるとpH4.6付近で沈殿するカゼインと、沈殿せずに残る乳清(ホエー)たんぱく質に分けられます。カゼインが全たんぱく質の約80%、ホエーたんぱく質が約20%を占めます。ホエーたんぱく質の中では、β-ラクトグロブリンが最も多く約50%を占め、α-ラクトアルブミンがそれに次いで約20%を占めます。したがって、α-ラクトアルブミンがホエーたんぱく質の約20%を占めるという記述が当てはまります。
ほかの記述を見ると、カゼインはたんぱく質の約20%ではなく約80%です。牛乳の脂質はその大部分(約98%)がトリグリセリドで、約2%ではありません。乳糖(ラクトース)を加水分解してグルコースとガラクトースにするのはラクターゼ(β-ガラクトシダーゼ)で、スクラーゼはしょ糖を分解する酵素です。牛乳は水の中に脂肪球が分散した水中油滴(O/W)型のエマルションで、油中水滴(W/O)型はバターなどです。
カゼイン8割・ホエー2割、ホエーの中はβ-ラクトグロブリン5割・α-ラクトアルブミン2割、と数字を対にして覚えると、割合の入れ替えに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1カゼインは、たんぱく質の約20%を占める。:カゼインは牛乳のたんぱく質の主成分で、全体の約8割を占めます。約2割を占めるのは、酸で沈殿せずに残るホエーたんぱく質全体の方です。
- 3トリグリセリドは、脂質の約2%を占める。:牛乳の脂質のほとんど、約98%はトリグリセリドが占めています。リン脂質やコレステロールなどはわずかで、トリグリセリドが約2%という割合は実態と大きく異なります。
- 4乳糖は、スクラーゼによって加水分解される。:小腸の刷子縁で乳の糖質を単糖に切り分けるのはラクターゼです。スクラーゼが働く相手は砂糖の成分であるしょ糖で、乳に含まれる二糖には作用しません。
- 5油中水滴(W/O)型エマルションである。:牛乳は、水を主体とする液体の中に小さな脂肪球が散らばった水中油滴(O/W)型のエマルションです。油の中に水滴が分散した油中水滴(W/O)型の代表はバターです。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問44(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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