第40回 午前 問42
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
感染症に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1梅毒は、寄生虫感染症である。
- 2マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症である。
- 3ニューモシスチス肺炎は、日和見感染症である。
- 4結核は、新興感染症である。
- 5風疹は、再興感染症である。
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✓ これが正解3ニューモシスチス肺炎は、日和見感染症である。
解説
ニューモシスチス肺炎は、免疫低下時に起こる日和見感染症です。
日和見感染症は、健康な人では病気を起こしにくい弱い病原体が、免疫が低下した人に感染して起こる病気です。エイズ、がんの化学療法、ステロイド薬や免疫抑制薬の使用などで免疫が落ちると起こりやすくなります。ニューモシスチス肺炎は、真菌の一種であるニューモシスチス・イロベチイによる肺炎で、エイズの指標となる疾患の一つでもあり、代表的な日和見感染症です。したがって、この記述が当てはまります。
ほかの記述を見ると、梅毒はスピロヘータの一種である梅毒トレポネーマという細菌による性感染症で、寄生虫感染症ではありません。マイコプラズマ肺炎の原因であるマイコプラズマは、細胞壁をもたない細菌の一種で、ウイルスではありません。結核は昔から知られた感染症で、一時減ったあと再び問題となった再興感染症に当たります。新興感染症は、エボラ出血熱や新型コロナウイルス感染症のように、新たに認識された感染症を指します。風疹は再興感染症として扱われる代表例ではありません。
新しく見つかったのが新興、いったん減って再び増えたのが再興、と時間の流れで区別すると、結核の位置づけを迷わずに判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1梅毒は、寄生虫感染症である。:梅毒の原因は、らせん状の細菌であるスピロヘータの一種、梅毒トレポネーマです。主に性的接触でうつる細菌感染症で、寄生虫による感染症ではありません。
- 2マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症である。:マイコプラズマは、細胞壁をもたない小さな細菌です。ウイルスとは違って自分で増殖できるので、マクロライド系などの抗菌薬が治療に使われます。
- 4結核は、新興感染症である。:結核は古くから知られた感染症で、一時は大きく減ったものの、その後も患者の発生が続き再び注目されたため、再興感染症に位置づけられます。新たに出現した新興感染症ではありません。
- 5風疹は、再興感染症である。:風疹は以前から知られた発疹性のウイルス感染症で、ワクチンで予防されています。結核やマラリアのように再興感染症の代表として扱われる疾患ではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問42(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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