令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問14
トランザクション処理
べき等に関する問題
データベースのREDOのべき等(idempotent)の説明として,適切なものはどれか。
- アREDOによる障害回復の時間を短縮するために,あるルールに従って整合性の取れたデータを記録媒体に適宜反映すること
- イREDOを繰返し実行しても,正常終了するときには1回実行したときと同じデータの状態になること
- ウ事前に取得していたバックアップデータを記録媒体に復旧し,そのデータに対してREDOを実行すること
- エトランザクションをコミットする前にREDOに必要な情報を書き出し,データの更新はその後で行うこと
答えと解説を見る
✓ これが正解イREDOを繰返し実行しても,正常終了するときには1回実行したときと同じデータの状態になること
解説
REDOを何度実行しても、1回実行したときと同じ状態になる性質です。
べき等(idempotent)とは、同じ操作を何度繰り返しても、1回だけ行ったときと結果が変わらない性質のことです。障害回復の途中で再び障害が起き、REDO をやり直すことになっても、REDO がべき等であれば、すでに反映済みの更新をもう一度適用してもデータは正しい状態のままです。そのため、回復処理を最初からやり直すだけで済みます。見分ける軸は、説明が操作を繰り返したときの結果について述べているかどうかです。ほかの選択肢は、チェックポイント、バックアップからの回復、ログ先行書出しといった別の仕組みを説明しています。べき等は何回やっても同じ、と言葉の意味で押さえると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アREDOによる障害回復の時間を短縮するた…:一定の規則で整合性の取れたデータを記録媒体に反映し、回復時に REDO する範囲を短くするのは、チェックポイントの説明です。回復時間の短縮が目的であり、繰り返し実行したときの結果の性質ではありません。
- ウ事前に取得していたバックアップデータを記…:バックアップデータを記録媒体に戻し、そこにログを使って REDO を適用するのは、媒体障害からの回復手順であるロールフォワードの説明です。手順の流れを述べており、繰り返しても同じ結果になる性質とは別です。
- エトランザクションをコミットする前にRED…:コミットの前に REDO に必要な情報をログに書き出し、データの更新はそのあとで行うのは、ログを先に書くという規則の説明です。障害時に必要な情報が失われないようにする仕組みであり、べき等とは別の話です。
この問題の用語
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
- バックアップ失っても元に戻せるよう、データの複製を別に取っておくこと。取るだけでなく、戻せるかを確かめておくのが要点です。
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
出典:令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問18:ブロックチェーンに関する問題(トランザクション)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問17:デッドロックに関する問題(トランザクション)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問14:べき等に関する問題(バックアップ)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問20:DLPに関する問題(バックアップ)
- 平成25年度 春期 午前Ⅱ 問16:チェックポイントに関する問題(バックアップ)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)