平成23年度 特別 午前Ⅱ 問19
データベース応用
再現率に関する問題
文献検索システム,データ検索システムなどの情報検索システムを評価する尺度として用いられる再現率(recall ratio)と精度(precision ratio)の組合せとして,適切なものはどれか。ここで,a,b,c は次の件数を示す。
a:蓄積されたすべてのデータのうち,質問に適合する件数
b:検索されたデータのうち,質問に適合する件数
c:検索されたデータの件数
選択肢は原典では再現率,精度の表(値は分数)。
- ア再現率:a/b / 精度:b/c
- イ再現率:b/a / 精度:b/c
- ウ再現率:b/a / 精度:c/b
- エ再現率:c/b / 精度:a/b
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✓ これが正解イ再現率:b/a / 精度:b/c
解説
再現率は b/a、精度は b/c で、分子はどちらも検索された適合件数です。
再現率と精度は、どちらも分子が b、つまり検索されたデータのうち質問に適合する件数です。違いは分母にあります。再現率は、蓄積されたデータの中で質問に適合するもの a のうち、どれだけを検索で拾えたかを表すので b/a です。精度は、検索されたデータ c のうち、どれだけが質問に適合していたかを表すので b/c です。たとえば適合するデータが10件、検索結果が8件で、そのうち適合が6件なら、再現率は6/10=0.6、精度は6/8=0.75 になります。再現率は取りこぼしの少なさ、精度は余計なものの少なさ、と言い換えて分母を決めると迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア再現率:a/b / 精度:b/c:再現率を a/b としており、分母と分子が逆です。a は b 以上なので、この値は1以上になり、割合として扱えません。精度の b/c は合っています。
- ウ再現率:b/a / 精度:c/b:再現率の b/a は合っていますが、精度を c/b としており、分母と分子が逆です。検索件数 c は適合件数 b 以上なので、1以上の値になり、割合になりません。
- エ再現率:c/b / 精度:a/b:再現率を c/b、精度を a/b としていて、どちらも分母に検索された適合件数を置いています。その件数を分母にすると1以上の値になり、取りこぼしや余計なものの割合を表せません。
出典:平成23年度 特別 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19
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