令和5年度 春期 午前 問12
コンピュータ構成要素
有機ELディスプレイの説明
有機 EL ディスプレイの説明として,適切なものはどれか。
- ア電圧をかけて発光素子を発光させて表示する。
- イ電子ビームが発光体に衝突して生じる発光で表示する。
- ウ透過する光の量を制御することで表示する。
- エ放電によって発生した紫外線で,蛍光体を発光させて表示する。
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✓ これが正解ア電圧をかけて発光素子を発光させて表示する。
解説
電圧で膜そのものが光る自発光の装置です。
設問は、有機ELディスプレイの説明として適切なものを四つから選ばせています。見分けの軸は、その画面では何が光っているのか、それとも光を遮って量を加減しているのか、という一点です。ELはエレクトロルミネセンスの略で、電気による発光を意味します。有機物の薄い膜に電圧をかけると、その膜自身が光ります。つまり画素そのものが光源になるので、電圧をかけて発光素子を発光させて表示すると述べた記述が、語の定義そのままにあたります。画素が自ら光るため背面の照明を持たずに済み、黒い部分は光らせないだけで表せます。薄く軽く作れて曲げられる形にもできる一方、有機物を使うので焼き付きや寿命という課題は残ります。四つの記述はそれぞれ別の表示装置の原理になっているので、発光と書いてあれば自ら光る系統、透過や制御と書いてあれば光を遮る系統、と読み分けると迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ電子ビームが発光体に衝突して生じる発光で…:電子ビームが発光体に衝突して生じる発光で表示する、という記述です。真空の中で電子を当てて蛍光体を光らせる古くからの方式の説明で、光らせる手段が電気による膜の発光とは別のものになっています。
- ウ透過する光の量を制御することで表示する。:透過する光の量を制御することで表示する、という記述です。背面の照明を画素がシャッターのように遮る方式の説明であり、画素そのものは光っていません。暗い場面でも光が漏れる性質はここから来ます。
- エ放電によって発生した紫外線で,蛍光体を発…:放電によって発生した紫外線で、蛍光体を発光させて表示するという記述です。放電を経て間接的に蛍光体を光らせる方式であり、有機物の膜へ直接電流を流して光らせる仕組みとは経路が異なります。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問12
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