平成30年度 春期 午前 問40
セキュリティ
J-CRATに関する問題
サイバーレスキュー隊(J-CRAT)は,どの脅威による被害の低減と拡大防止を活動目的としているか。
- アクレジットカードのスキミング
- イ内部不正による情報漏えい
- ウ標的型サイバー攻撃
- エ無線 LAN の盗聴
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ標的型サイバー攻撃
解説
標的型サイバー攻撃を受けた組織を助けます。
設問は、サイバーレスキュー隊がどの脅威を相手にしているかを選ばせています。軸は、略称を開くと答えがそのまま入っているという点です。J-CRAT は、狙いを定めた攻撃に対する助言と救援の隊という綴りの頭文字で、末尾に標的とされた攻撃という語が含まれています。したがって答えは標的型サイバー攻撃です。この隊は情報処理推進機構が置いた相談と支援の窓口で、攻撃を受けた、あるいは受けた疑いのある組織から情報を受け取り、被害が広がるのを止める役目を担います。救援という名のとおり、起きた後に駆けつける側の仕組みです。狙われる側からすると、不特定多数にばらまく攻撃と違い、その組織に合わせて作り込まれた偽の業務連絡が入口になりやすく、一つの組織の被害が取引先へ連鎖します。だからこそ一社で抱え込ませず、横へ知らせる仕組みが必要になります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アクレジットカードのスキミング:支払用のカードから情報を抜き取る行為です。実在する脅威ですが、この隊の名前のどこにも対応する語がなく、相手にしている攻撃の型も違います。
- イ内部不正による情報漏えい:組織の内側の者による情報の持ち出しです。外から狙いを定めて仕掛ける攻撃ではないので、救援の隊が掲げる活動目的とは結び付きません。
- エ無線 LAN の盗聴:電波を傍受して通信の内容を盗み見る行為です。特定の組織に合わせて作り込む攻撃ではなく、この隊の略称にも該当する語が入りません。
この問題の用語
- J-CRAT標的型の攻撃について、被害の軽減と攻撃連鎖の遮断を支える活動です。サイバーレスキュー隊とも呼ばれ、相談を受けて支援します。
- J-CSIPIPAが仲立ちとなり、参加組織の間で攻撃の情報を共有する取組です。相談を受けて被害の軽減を支援するJ-CRATとは役割が違います。
- サイバーレスキュー隊J-CRATの日本語での呼び名で、標的型攻撃の相談に応じる活動です。被害の軽減と、攻撃が次へ広がるのを断つ支援を行います。
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
- 内部不正中にいる人が、与えられた権限を使って情報を持ち出したり書き換えたりすること。外からの攻撃より気づきにくいのが難点です。
- 情報漏えい守るべき情報が、許されていない相手の手に渡ってしまうこと。故意の持ち出しだけでなく、紛失や誤送信でも起こります。
- LAN事務所や家庭など、限られた範囲の中で機器をつなぐネットワークです。離れた拠点どうしを結ぶWANとは、ルータを介して接続します。
- 盗聴通信の途中で、内容をひそかに読み取ること。経路を暗号化しておけば、読み取られても中身は分かりません。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問40
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問42:CSPMに関する問題(情報漏えい)
- 令和7年度 春期 午前 問37:サイドチャネル攻撃に該当するもの(脅威)
- 令和5年度 春期 午前 問43:アクセスポイントに関する問題(盗聴)
- 平成29年度 秋期 午前 問42:標的型攻撃に関する問題(J-CRAT)
- 平成26年度 秋期 午前 問44:職務分掌に関する問題(内部不正)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)