平成29年度 秋期 午前 問21
コンピュータ構成要素
PWMの駆動波形を示したもの
モータの速度制御などに PWM(Pulse Width Modulation)制御が用いられる。PWM の駆動波形を示したものはどれか。ここで,波形は制御回路のポート出力であり,低域通過フィルタを通していないものとする。
選択肢ア〜エは原典では横軸に時間・縦軸に電圧を取った波形の図が4つ並んでいる。図から読み取った形を言葉に写した(図そのものは復元していない)。
- アパルスの幅は一定で,高さ(電圧)が1つずつ違う。低いパルス・高いパルスが山と谷を描くように並ぶ
- イパルスの高さは一定で,幅が1つずつ違う。広いパルス・狭いパルスが並び,立ち上がりの間隔(周期)はほぼ一定
- ウパルスではなく,階段状に上下する連続した波形。多くの段を踏んで山を作り,谷へ下り,また小さな山を作る
- エ同じ形の組が5回くり返される波形。1周期の中で電圧が中くらい→高い→中くらい→0 と段を踏み,どの周期も形が同じ
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✓ これが正解イパルスの高さは一定で,幅が1つずつ違う。広いパルス・狭いパルスが並び,立ち上がりの間隔(周期)はほぼ一定
解説
高さを変えず、パルスの幅だけを変える波形です。
設問は、モータの速度制御などに用いる PWM 制御の駆動波形を選ばせています。波形は制御回路のポート出力であり、低域通過フィルタを通していないという断りが添えてあるので、平らにならす前の角ばったパルスのまま読み取ることになります。見るべき点は二つだけで、パルスの高さが変わるか、パルスの幅が変わるかです。PWM という名称の真ん中の語が幅の変調を指しているとおり、当てはまるのは高さが一定のままで、幅だけが一つずつ違い、立ち上がりの間隔はほぼ変わらない波形です。モータに掛かる平均の電圧は、一周期のうち電圧が掛かっている時間の割合で決まるので、電圧の高さを動かさずに幅を伸び縮みさせるだけで速度を調整できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アパルスの幅は一定で,高さ(電圧)が1つず…:幅のほうが一定で、代わりに高さが一つずつ違っています。動かしている対象が入れ替わっており、振幅を変える変調にあたるので、名称が指す変調とは別物です。
- ウパルスではなく,階段状に上下する連続した…:パルスではなく、階段を踏むように上下する連続した波形です。なめらかにならす回路を通した後の姿にあたり、通していないという設問の断りに合いません。
- エ同じ形の組が5回くり返される波形。1周期…:同じ形の組が何度も繰り返されるだけで、一周期ごとの違いがありません。何も変調していない状態なので、速度を加減する働きがそもそも生まれません。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問21
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