平成27年度 秋期 午前 問40
セキュリティ
公開鍵暗号方式の暗号アルゴリズム
公開鍵暗号方式の暗号アルゴリズムはどれか。
- アAES
- イKCipher-2
- ウRSA
- エSHA-256
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✓ これが正解ウRSA
解説
公開鍵暗号方式に当たるのは RSA です。
設問は、四つの名前の中から公開鍵暗号方式のものを選ばせています。当て方は三段構えにすると速いです。まず、そもそも暗号なのかどうかで一つ落とせます。次に残ったものを、同じ鍵で暗号化と復号を行う方式と、暗号化と復号で別の鍵を使う方式に分けます。ここで残るのが RSA です。これは、けたの大きな数を小さな数の積に分け直すことが現実には難しい、という性質を安全性のよりどころにしています。暗号化に使う鍵を広く配っても、そこから解く側の鍵を割り出せないので、鍵を事前に配り合わなくても秘密の通信ができます。同じ仕組みを逆向きに使えば、デジタル署名にも応用できます。名前で見分ける手掛かりも押さえておくと便利です。数学的な難しさをよりどころにするものは公開鍵暗号方式に、同じ鍵を使い回すものは共通鍵暗号方式に分類され、元へ戻せない計算をするものはそもそも暗号ではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アAES:こちらは同じ鍵で暗号化も復号も行う方式に属し、決まった長さの塊ごとに処理するブロック暗号です。古い規格の後継として選ばれ広く使われていますが、鍵を二種類に分ける仕組みではありません。
- イKCipher-2:同じ鍵を使う方式のうち、塊にまとめず流れるように処理するストリーム暗号に当たる国産のものです。推奨する暗号の一覧にも載っていますが、分類としては求められているものと異なります。
- エSHA-256:入力から決まった長さの値を作る一方通行の計算で、元のデータへ戻すことができません。復号という手続きが存在しない以上、暗号方式を問うこの設問の土俵にそもそも乗っていません。
この問題の用語
- RSA非常に大きな数の素因数分解が難しいことを安全性の根拠にした公開鍵暗号方式です。鍵を公開するものと秘密にするものの2つに分けて使います。
- AES暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号の方式で、決まった長さごとに区切って処理します。処理が速く、通信やデータ本体の暗号化に使われます。
- 公開鍵暗号配ってよい鍵と手元に隠す鍵を対にして使う暗号のやり方。同じ鍵を相手と持ち合わなくてよいので、初めての相手とも安全にやり取りできます。
- 公開鍵暗号方式「公開鍵暗号」と同じ意味です。配ってよい鍵と隠す鍵を対にして使うやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- 暗号アルゴリズム暗号にするときの、決まった計算の手順のことをいいます。計算機の性能が上がると鍵を推定され、安全性が下がっていきます。
- SHA-256データから決まった長さの値を計算する関数。値が一致すれば内容も同じとみなせ、改ざんの検知に使われます。
出典:平成27年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問40
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前 問37:楕円曲線暗号の特徴(RSA)
- 令和4年度 秋期 午前 問37:サイドチャネル攻撃に該当するもの(暗号アルゴリズム)
- 令和2年度 10月 午前 問42(AES)
- 平成29年度 春期 午前 問38:デジタル署名に関する問題(公開鍵暗号)
- 平成28年度 秋期 午前 問39:共通鍵暗号に関する問題(SHA-256)
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