平成26年度 春期 午前 問41
セキュリティ
デジタルフォレンジックスの問題
ディジタルフォレンジックスの説明として,適切なものはどれか。
- アあらかじめ設定した運用基準に従って,メールサーバを通過する送受信メールをフィルタリングすること
- イサーバに対する外部からの攻撃や不正なアクセスを防御すること
- ウ磁気ディスクなどの書換え可能な記憶媒体を単に初期化するだけではデータを復元できる可能性があるので,任意のデータ列で上書きすること
- エ不正アクセスなどコンピュータに関する犯罪の法的な証拠性を確保できるように,原因究明に必要な情報の保全,収集,分析をすること
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✓ これが正解エ不正アクセスなどコンピュータに関する犯罪の法的な証拠性を確保できるように,原因究明に必要な情報の保全,収集,分析をすること
解説
事件が起きた後に、証拠を残す側の作業です。
設問は、デジタルフォレンジックスの説明として適切なものを選ばせています。この語は、調べた結果を法廷で通用する形に整えるという意味をもつので、時間の軸に置いて読むと迷いません。すなわち、不正アクセスなどの出来事がもう起きていることが前提で、そこから先の作業だけを指します。適切な肢は、コンピュータに関する犯罪について法的な証拠性を確保できるように、原因究明に必要な情報を保全し、収集し、分析することだと述べています。並びにも意味があります。最初に保全が来るのは、先に触って状態を変えてしまうと、後からどれだけ詳しく調べても証拠として通用しなくなるからです。集めたものを分析して何がどの順に起きたかを再現し、その結果を裁判や社内の処分に耐える形で示すところまでが範囲です。残る三つは、通信を選り分ける仕組み、侵入を食い止める仕組み、媒体の中身を消す方法をそれぞれ述べており、どれも出来事の後に証拠を固める作業ではありません。守る話と消す話は、この語の外側にあります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アあらかじめ設定した運用基準に従って,メー…:あらかじめ決めた運用基準に沿って送受信メールを選り分ける仕組みの説明で、流れている通信を先にふるいに掛ける話です。犯罪の後に証拠をどう扱うかには触れていません。
- イサーバに対する外部からの攻撃や不正なアク…:外部からの攻撃や不正なアクセスを防ぐ側の説明です。守りが破られる前にはたらく仕組みであり、破られた後に何が起きたかを法的に示す役目とは別のものです。
- ウ磁気ディスクなどの書換え可能な記憶媒体を…:書換え可能な記憶媒体を任意のデータ列で上書きする話で、廃棄するときに中身を復元させないための手順にあたります。残すためにはたらく作業とは向きが正反対です。
この問題の用語
- デジタルフォレンジックス起きた出来事の証拠を、変えないまま集めて調べる手立て(古い表記はディジタルフォレンジックス)。後から証拠として使えるよう、扱いの筋道を記録に残します。
- 不正アクセス許されていない人が、他人の識別情報などを使って機器やサービスに入り込むこと。中身を見なくても、入った時点で問題になります。
- 磁気ディスクデータを磁気で記録する装置で、ハードディスクなどが当たります。複数台を組み合わせ、故障しても復旧できるようにする使い方があります。
- 記憶媒体データを保存しておくための装置や媒体。ハードディスクやSSD、USBメモリ、光ディスクなどがあり、容量や速さが違います。
- 証拠あとから事実を確かめられるように残した記録のこと。法的な場面で使えるように集めて保管し調べる手順を、デジタルフォレンジックスと呼びます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成26年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問41
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問44:デジタルフォレンジックスの問題(デジタルフォレンジックス)
- 令和7年度 春期 午前 問59:システム監査における“監査手続”(証拠)
- 令和6年度 秋期 午前 問46:エクスプロイトコードの説明(不正アクセス)
- 令和5年度 春期 午前 問14:使用率との組合せ(磁気ディスク)
- 令和3年度 秋期 午前 問78:マルウェアに関する問題(記憶媒体)
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