平成23年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11
攻撃手法
テンペストに関する問題
テンペスト(TEMPEST)攻撃を説明したものはどれか。
- ア故意に暗号化演算を誤動作させて正しい処理結果との差異を解析する。
- イ処理時間の差異を計測し解析する。
- ウ処理中に機器から放射される電磁波を観測し解析する。
- エチップ内の信号線などに探針を直接当て,処理中のデータを観測し解析する。
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✓ これが正解ウ処理中に機器から放射される電磁波を観測し解析する。
解説
機器から漏れる電磁波を観測して解析するのがテンペスト攻撃です。
電子機器は動作中に、処理している信号に応じた電磁波を周囲へ放射しています。テンペスト(TEMPEST)攻撃は、この漏れ出る電磁波を離れた場所で受信して解析し、画面に表示している内容や処理中のデータを読み取る攻撃です。機器に触れたりネットワークに侵入したりしなくても情報を得られるのが特徴です。対策としては、電磁波を遮る部屋やケースで機器を覆う方法があります。この問の選択肢は、どれも機器の動作を外から観測して秘密を探る攻撃の説明なので、何を観測しているかで見分けます。テンペスト攻撃が観測するのは電磁波です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア故意に暗号化演算を誤動作させて正しい処理…:わざと演算を誤動作させ、正しい結果との違いから鍵などを割り出すのは、故障利用攻撃と呼ばれる手口です。外から加える乱れが手掛かりであり、漏れる電磁波を捉える攻撃ではありません。
- イ処理時間の差異を計測し解析する。:処理にかかる時間の違いを測って秘密の情報を推測するのは、タイミング攻撃と呼ばれる手口です。手掛かりにしているのは時間であり、放射される電磁波ではありません。
- エチップ内の信号線などに探針を直接当て,処…:チップ内部の信号線に探針を直接当ててデータを読み取るのは、プロービング攻撃と呼ばれる手口です。機器を物理的に開けて触れる必要があり、離れた場所から観測する方法とは違います。
この問題の用語
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
出典:平成23年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11
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