令和7年度 春期 午前Ⅱ 問3
セキュリティ
シングルサインオンに関する問題
A 社は,各種のサービスを複数の Web サイトで提供している。現在,利用者は,Web サイトにログインするたびに,そのサイト用の利用者 ID とパスワードとを入力する必要がある。この煩わしさを解消するために,いずれかの Web サイトで一度ログインすれば,全ての Web サイトを利用できる仕組みとしたい。この仕組みを実現するための機能を有する OSS はどれか。
- アBIND
- イKeycloak
- ウLogstash
- エOpenSSL
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✓ これが正解イKeycloak
解説
Keycloak は、シングルサインオンを実現できる OSS です。
一度のログインで複数の Web サイトを使えるようにする仕組みは、シングルサインオンと呼ばれます。Keycloak は、利用者の認証と認可をまとめて担う OSS で、OpenID Connect や SAML といった標準の方式を使い、複数のアプリケーションにシングルサインオンを提供できます。各 Web サイトは、利用者 ID とパスワードを個別に確かめる代わりに Keycloak に認証を任せ、その結果を受け取って利用を許します。見分ける軸は、それぞれの OSS が何を担うかです。名前解決、ログの収集、暗号通信のための部品は、ログインを一つにまとめる機能をもっていません。認証を一か所に集める OSS が Keycloak、と覚えておくと選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アBIND:BIND は、ドメイン名と IP アドレスの対応を管理し、問合せに答える DNS サーバの OSS です。名前解決を担うもので、複数の Web サイトのログインを一度で済ませる仕組みを提供するものではありません。
- ウLogstash:Logstash は、さまざまな場所からログなどのデータを集め、加工して保存先へ送る OSS です。ログの収集と変換が役目であり、利用者の認証をまとめてシングルサインオンを実現する機能はもっていません。
- エOpenSSL:OpenSSL は、TLS による暗号化通信や証明書の扱いに使うライブラリとツールの OSS です。通信を安全にする部品にはなりますが、それだけでは複数サイトのログインを一つにまとめる仕組みにはなりません。
この問題の用語
- DNS人が読む名前と、機械が使う住所を対応づけて教えてくれる仕組み。これがないと、名前でつなぐことができません。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
- パスワード本人だけが知っているという前提で使う合言葉。他人に知られた時点で、本人確認の役目を果たさなくなります。
出典:令和7年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:OP25Bに関する問題(DNS)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問18(ログ)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問16:オープンリゾルバを悪用した攻撃(DNS)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問17(パスワード)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問19:NOTICEに関する問題(パスワード)
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