第60回 午後 問68
生理学
排便中枢に関する問題
排便中枢はどれか。
- 1第1~3胸髄
- 2第5~7胸髄
- 3第10~12胸髄
- 4第3~5腰髄
- 5第2~4仙髄
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✓ これが正解5第2~4仙髄
解説
排便中枢は、第2〜4仙髄にあります。
排便は、直腸に便がたまって壁が引き伸ばされると、その刺激が脊髄の排便中枢に伝わり、直腸の収縮と内肛門括約筋のゆるみが反射的に起こることで行われます。排便中枢は第2〜4仙髄(S2〜S4)にあり、ここから骨盤内臓神経(副交感神経)を通って直腸と肛門に指令が出ます。外肛門括約筋は陰部神経を通して意識的に締めることができ、大脳からの指令で排便を我慢したり始めたりします。
排尿中枢も同じく仙髄(S2〜S4)にあるので、排便と排尿の中枢は同じ高さにある、と組で覚えておくと便利です。脊髄損傷では、損傷の高さが仙髄より上か仙髄そのものかで、反射の残り方が変わり、排便や排尿の管理の方法が異なります。
他の選択肢は排便中枢の場所ではありません。胸髄の上部は心臓や気管支への交感神経、胸髄の中部から下部は腹部の内臓や体幹の筋に関わる高さで、第3〜5腰髄は主に下肢の筋を支配する高さです。
したがって、排便中枢は第2〜4仙髄です。排便も排尿も仙髄のS2〜S4、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1第1~3胸髄:第1〜3胸髄は、心臓や気管支、上肢の血管などへ向かう交感神経の出る高さです。直腸の反射をつかさどる排便中枢はここではなく、もっと下の仙髄にあります。
- 2第5~7胸髄:第5〜7胸髄は、胸から上腹部の体幹の筋や腹部の内臓へ向かう交感神経などに関わる高さです。排便の反射を起こす中枢はここにはありません。
- 3第10~12胸髄:第10〜12胸髄は、下腹部の体幹の筋や、腸や膀胱へ向かう交感神経が出る高さです。直腸を収縮させる副交感神経の中枢である排便中枢は仙髄にあります。
- 4第3~5腰髄:第3〜5腰髄は、大腿四頭筋や前脛骨筋など下肢の筋を支配する運動神経が出る高さです。排便の反射をつかさどる中枢ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問68(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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