企業活動|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問4
コンビニエンスストアを全国にチェーン展開するA社では,過去10年間にわたる各店舗の詳細な販売データが本部に蓄積されている。これらの販売データと,過去10年間の気象データ,及び各店舗近隣のイベント情報との関係を分析して,気象条件,イベント情報と商品の販売量との関連性を把握し,1週間先までの天気予報とイベント情報から店舗ごとの販売予想をより高い精度で行うシステムを構築したい。このとき活用する技術として,最も適切なものはどれか。
- IoTを用いたセンサなどからの自動データ収集技術
- 仮想空間で現実のような体験を感じることができる仮想現実技術
- ✓ これが正解ディープラーニングなどのAI技術
- 表計算ソフトを用いて統計分析などを行う技術
解説
大量のデータから関連性を自ら学ばせるのがAIの技術です。
設問がやりたいのは、過去10年ぶんの販売データ、気象データ、イベント情報という三つを突き合わせ、その中に潜んでいる関連性をつかんで、先の販売量を言い当てることです。人がひとつずつ規則を書き出すには、組合せが多すぎます。ディープラーニングなどのAI技術は、大量のデータを与えることで、どこに手掛かりがあるのかを機械の側に見つけさせるやり方なので、この場面によく合います。すでにデータが蓄積されているという点も、この技術が働く前提を満たしています。残る三つは、データを集めるための技術、体験を作るための技術、人が手で分析するための道具で、複雑な関連性を自ら見つける働きは持っていません。何が足りていて、何が足りないのかを先に見ると選びやすくなります。よって最も適切なのはAI技術ということになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- IoTを用いてセンサから自動でデータを集める技術は、これから新しくデータを集めるための手立てです。設問では過去10年ぶんのデータがすでに蓄積されているので、集めることではなく、分析することのほうが求められています。集める段はもう済んでいます。
- 仮想現実は、仮想空間の中で、現実のような体験を得られるようにする技術です。見せ方や体験を作るためのものなので、販売量を言い当てるという目的とは向きが違い、蓄積されたデータから関連性をつかむ働きは持っていません。
- 表計算ソフトを用いて統計分析を行う技術でも、簡単な傾向をつかむことはできます。ただし三つのデータをまたぐ複雑な関連性を、人が式を書いて拾い上げるのは難しく、より高い精度で予想したいという求めには届きません。
この問題に関係する言葉
- ディープラーニング
- AI
- IoT
- 仮想現実
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問4
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