第112回 午前 問26
公衆衛生看護管理論
初動体制に関する問題
発災直後の初動体制で、被災地の保健師が最初に行うのはどれか。
- 1自治体外からの応援を要請する。
- 2自宅避難者の安否把握を優先する。
- 3活動拠点となる施設の安全を確保する。
- 4被災情報が集まってから活動を開始する。
- 5食中毒予防のためのパンフレットを作成する。
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✓ これが正解3活動拠点となる施設の安全を確保する。
解説
発災直後はまず活動拠点となる施設の安全を確保します。
災害が発生した直後の初動では、支援活動を始める前に、保健師自身と活動の拠点となる施設の安全を確かめることが最初の段階になります。拠点となる保健センターなどの建物が壊れていたり、二次災害の危険があったりすれば、そこで住民を受け入れたり、職員が活動したりすることはできません。支援者が被災してしまえば、助ける側がいなくなってしまいます。
拠点の安全を確かめたうえで、被害状況の把握、要配慮者の安否確認、応援の要請などに順に進みます。自治体外からの応援の要請は、被害の規模がある程度分かってから行うものです。被災情報が集まるまで何もしないのでは対応が遅れます。食中毒予防のパンフレット作りは、避難生活が始まった後の段階の活動です。
したがって、最初に行うのは活動拠点となる施設の安全確保です。災害時の初動は、まず自分と拠点の安全、次に情報、そして支援と覚えておくと順番を取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1自治体外からの応援を要請する。:自治体外への応援の要請は、被害の範囲や必要な支援の量がある程度分かってから行うものです。拠点の安全も確かめないまま要請するのは、初動の最初の行動として順番が早すぎます。
- 2自宅避難者の安否把握を優先する。:自宅で避難している人の安否把握は大切ですが、活動の拠点が安全でなければ支援の体制をつくれません。まず拠点の安全を確保してから、要配慮者などの把握に進みます。
- 4被災情報が集まってから活動を開始する。:被災情報が集まるのを待ってから動くと、救命や安全確保の対応が遅れてしまいます。初動では、情報が十分でなくてもできることから活動を始める必要があります。
- 5食中毒予防のためのパンフレットを作成する。:食中毒予防のパンフレット作りは、避難所での生活が始まった後に必要になる活動です。発災直後の初動で最初に取り組む内容ではありません。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問26(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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