平成21年度 春期 午前Ⅱ 問11
ファイルシステム
アクセス制御に関する問題
ファイルに対するアクセス制御を次の方式で実現するファイルシステムがある。このファイルシステムにおいて,所有者には読取り,書込み及び実行を許可し,所有者と同一グループ及びそのほかの利用者には,読取りと実行を許可し,書込みを禁止するビット表現はどれか。
〔アクセス制御の方式〕
(1) 各ファイルに対して,次に示す9ビットの情報を用いて,所有者,所有者と同一グループ,そのほかの利用者に対して,それぞれ読取り,書込み及び実行の可否を指定する。
9ビットの情報(原典は表。上段の見出しはそれぞれ下段の3列にまたがる):
| 所有者 | 所有者と同一グループ | そのほかの利用者 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| r | w | x | r | w | x | r | w | x |
(2) “r”は,読取りの可否を,“w”は書込みの可否を,“x”は実行の可否を指定する。
(3) 当該機能を許可する場合は“1”を指定する。
- ア000010010
- イ111001001
- ウ111101101
- エ111110110
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✓ これが正解ウ111101101
解説
所有者は111、他の二者は書込みだけ禁止の101で、111101101です。
9ビットは、所有者、所有者と同一グループ、そのほかの利用者の順に、r(読取り)、w(書込み)、x(実行)の3ビットずつ並びます。許可する場合は1、禁止する場合は0です。所有者は読取り、書込み、実行のすべてを許可するので111です。同一グループとそのほかの利用者は、読取りと実行を許可して書込みを禁止するので、どちらも101になります。三つをつなげると111101101です。ビット列で表すアクセス権は、3ビットずつ区切ってrwxの位置に当てはめると読み違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア000010010:000010010は、所有者に何も許可せず、同一グループとそのほかの利用者に書込みだけを許可する並びです。求める許可と禁止がほぼ反対になっていて、所有者を111とする条件も満たしていません。
- イ111001001:111001001は、所有者の111は合っていますが、同一グループとそのほかの利用者が001で、実行だけを許可する設定です。読取りのビットが0なので、読取りを許可するという条件を満たしません。
- エ111110110:111110110は、同一グループとそのほかの利用者が110で、読取りと書込みを許可し実行を禁止する設定です。書込みを禁止して実行を許可するという条件に対し、wとxのビットが入れ替わっています。
この問題の用語
- アクセス制御誰がどの情報や機能にどこまで触れてよいかを決め、実際に制限する仕組みです。決めた方針から外れた操作を、機械の側で止めるのが要点です。
- アクセス権誰がどの情報に対して何をしてよいか(参照だけか、書き換えもできるか)を定めた許可。必要のない範囲へ手が届かないよう、担当ごとに線を引きます。
出典:平成21年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11
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