第40回 午後 問147
公衆栄養学
公衆栄養マネジメントに関する問題
公衆栄養マネジメントに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1地域診断は、医療機関が中心になって行う。
- 2プリシード・プロシードモデルの最終目標は、生活習慣病の発症予防である。
- 3課題解決型アプローチでは、住民が主体となって目指す姿を決める。
- 4食環境整備は、環境負荷を低減する食料の生産システムを開発することである。
- 5PDCAサイクルに従って実施する。
答えと解説を見る
✓ これが正解5PDCAサイクルに従って実施する。
解説
公衆栄養マネジメントは、PDCAサイクルに従って実施します。
公衆栄養マネジメントは、地域の住民の健康や栄養の課題を把握し、改善のための計画を立てて実行し、その結果を評価して次の計画に生かすという、一連の管理の過程です。その流れは、計画(Plan)、実施(Do)、評価(Check)、改善(Act)をくり返すPDCAサイクルに沿って進められます。したがって、PDCAサイクルに従って実施するという記述が最も適当です。
ほかの記述は、地域診断の担い手、プリシード・プロシードモデルの最終目標、課題解決型アプローチの進め方、食環境整備の意味のいずれかを取り違えています。公衆栄養マネジメントでは、行政が中心となり、住民や関係者と協力して進めることが基本です。
公衆栄養マネジメントの用語は、誰が中心か、何を最終の目標にするか、という点を確かめると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1地域診断は、医療機関が中心になって行う。:地域診断は、市町村や保健所などの行政機関が中心となり、住民や関係者と協力して地域の課題を明らかにするものです。医療機関は協力する関係者の一つであり、中心になって行うものではありません。
- 2プリシード・プロシードモデルの最終目標は、生活習慣病の発症予防である。:プリシード・プロシードモデルでは、生活習慣病の予防などの健康の改善は途中の目標で、最終的に目指すのはQOL(生活の質)の向上です。発症予防を最終目標とする記述は誤りです。
- 3課題解決型アプローチでは、住民が主体となって目指す姿を決める。:課題解決型アプローチは、専門家が地域の問題を見つけ出し、その解決に向けて進める方法です。住民が主体となって目指す姿を話し合って決めるのは、目標志向型アプローチの特徴です。
- 4食環境整備は、環境負荷を低減する食料の生産システムを開発することである。:食環境整備は、健康的な食物を入手しやすくする食物へのアクセスと、正しい情報を得やすくする情報へのアクセスの両面を整える取組です。環境負荷の少ない生産システムの開発を指すものではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問147(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)