第40回 午後 問142
公衆栄養学
国民健康・栄養調査に関する問題
国民健康・栄養調査における、ある世帯の食物摂取状況調査の記録である(表)。この記録から、栄子さんが摂取したほうれんそう(生)の可食部の重量(g)を算出する。ほうれんそう・生の廃棄率を10%としたとき、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
表 食物摂取状況調査の記録(抜粋)
家族が食べたもの、飲んだもの(水以外)は全て記載して下さい / その料理は、誰がどの割合で食べましたか?(残した分があれば「残食分」に書いて下さい)
| 料理名 | 食品名 | 使用量(重量または目安量とその単位) | 廃棄量 | 氏名 太郎 1 | 氏名 花子 2 | 氏名 栄子 3 | 氏名 4 | 氏名 5 | 氏名 6 | 氏名 7 | 氏名 8 | 氏名 9 | 残食分 残 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ほうれんそうとウインナーのソテー | ほうれんそう・生 | 300 g(廃棄部込み) | 株元 | 1 | 1 | 2 | 1 | ||||||
| ウインナー | 4本 | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ||||||||
| サラダ油 | 小さじ1 | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ||||||||
| 塩・こしょう | 少々 | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
※図中の下矢印(↓)は、上の数字と同じであることを示す。
- 160
- 290
- 3108
- 4120
- 5135
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✓ これが正解3108
解説
可食部270 gを5で分けた2つ分で、栄子さんは108 gです。
国民健康・栄養調査の食物摂取状況調査では、世帯ごとに料理に使った食品の量を記録し、家族それぞれがその料理をどの割合で食べたかを、案分比率として記入します。食べ残した分も残食分として割合を書くので、個人の摂取量は、食品の可食部の量にその人の割合を掛けて求めます。
この記録では、ほうれんそう・生の使用量は300 gで、株元の廃棄部を含んでいます。廃棄率が10%なので、可食部は300 ×(1 − 0.10)=270 gです。案分比率は太郎さん1、花子さん1、栄子さん2、残食分1で、合計は5です。栄子さんの摂取量は、270 × 2 ÷ 5=108 gとなります。逆に確かめると、太郎さんと花子さんが54 gずつ、残食分が54 gで、54 + 54 + 108 + 54=270 gとなり、可食部の量と一致します。
これは、可食部の量を求めてから、案分比率に従って個人に割り振るという考え方です。廃棄部を除くことと、残食分も割合の合計に含めることの2点を押さえると、計算の誤りを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 160:60 gは、廃棄部を含む300 gを合計5で割った1つ分(300 ÷ 5)の値にあたります。廃棄部を除いておらず、栄子さんの比率2も反映していません。
- 290:90 gは、可食部270 gを、食べた3人で等しく分けた値(270 ÷ 3)にあたります。案分比率と残食分を考えずに人数で割っているので、栄子さんの摂取量にはなりません。
- 4120:120 gは、廃棄部を含む300 gに栄子さんの割合5分の2を掛けた値(300 × 2 ÷ 5)にあたります。株元などの廃棄部を除く手順が抜けています。
- 5135:135 gは、可食部270 gを、残食分を除いた3人の比率の合計4で割り、2つ分を取った値(270 × 2 ÷ 4)にあたります。残した分も割合の合計に含めるという手順が抜けています。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問142(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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