第40回 午後 問137
公衆栄養学
公衆栄養活動に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1ナッジは、個人を説得して介入する方法である。
- 2ヘルスプロモーションとは、人々が主体的に健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスをいう。
- 3健康日本21では、ヘルスプロモーションの概念を基盤としている。
- 4健康日本21(第三次)では、「自然に健康になれる環境づくり」が掲げられている。
- 5ソーシャルキャピタルは、社会における人々の結束により得られる。
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✓ これが正解1ナッジは、個人を説得して介入する方法である。
解説
ナッジは説得ではなく、選択の仕組みを工夫して行動を促す方法です。
この問いは、誤っている記述を選ぶ問題です。ナッジは、行動経済学の考え方に基づく方法で、選択の自由を残したまま、選択肢の示し方や置き場所などの環境を工夫して、人が自然に望ましい行動をとれるよう後押しします。例えば、野菜の料理を手に取りやすい位置に置く、健康的な選択を初めから選ばれた状態にしておく、などが挙げられます。
ナッジは、個人を説得して考えを変えさせる方法でも、禁止や強制、大きな金銭的な誘因で行動を変えさせる方法でもありません。本人が意識して努力しなくても、しかけによって行動が変わることをねらいます。したがって、ナッジを個人を説得して介入する方法とする記述が誤りで、これが答えです。残りの4つは、ヘルスプロモーション、健康日本21、ソーシャルキャピタルについての正しい説明です。
ナッジは、説得ではなく、しかけで行動を変える方法と覚えると見分けやすくなります。健康に関心の薄い人にも届く方法として、環境づくりの考え方と結びつけて押さえておきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2ヘルスプロモーションとは、人々が主体的に健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスをいう。:ヘルスプロモーションを、人々が主体的に健康をコントロールし改善できるようにするプロセスとする記述は、オタワ憲章の定義に沿った正しい内容です。誤りを選ぶ問いなので、この記述は答えになりません。
- 3健康日本21では、ヘルスプロモーションの概念を基盤としている。:健康日本21は、個人の生活習慣の改善とともに、それを支える環境づくりを重視しており、ヘルスプロモーションの考え方を基盤としています。記述は正しく、誤りには当たりません。
- 4健康日本21(第三次)では、「自然に健康になれる環境づくり」が掲げられている。:健康日本21(第三次)では、健康に関心の薄い人も含めて健康づくりを進めるため、自然に健康になれる環境づくりの取組が掲げられています。正しい記述なので、答えにはなりません。
- 5ソーシャルキャピタルは、社会における人々の結束により得られる。:ソーシャルキャピタルは、人々の信頼関係やネットワーク、互いに助け合う規範など、社会の結束から生まれる資源を指します。記述は正しく、誤っている記述には当たりません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問137(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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