第40回 午後 問110
栄養教育論
影響評価に関する問題
K高校において、1年生全員を対象として、適正体重維持を目的とする食育プログラムを1つの学期間にわたり実施した。影響評価に該当する行為である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1プログラム開始前に、教材・指導案を生徒会の生徒少数で試行し、反応を見て内容を修正した。
- 2プログラム実施中に、クイズ得点による適正体重に関する理解度を確認した。
- 3プログラム終了時に、欠食回数や主食・主菜・副菜の摂取頻度の変化を確認した。
- 4プログラム終了後に、BMIと体脂肪率の変化を確認した。
- 5プログラム終了後に、プログラム全体の課題点をまとめた。
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✓ これが正解3プログラム終了時に、欠食回数や主食・主菜・副菜の摂取頻度の変化を確認した。
解説
欠食回数や主食・主菜・副菜の頻度の変化確認が影響評価です。
栄養教育の評価は、企画評価、形成的評価、経過評価、影響評価、結果評価、総合的評価などに分けて整理されます。影響評価は、教育によって短期間に生じる変化、つまり知識・態度・スキルや食行動の変化を評価するもので、学習目標や行動目標の達成度をみます。結果評価は、体重や検査値、健康状態など、最終的な結果目標の達成度をみる評価です。
プログラム終了時に、欠食回数や主食・主菜・副菜の摂取頻度の変化を確かめるのは、食行動の変化をみているので影響評価にあたります。このため最も適当です。ほかの行為は、実施する時期と見ているものが違い、開始前の教材の手直し、実施の途中の確認、終了後の体格の変化、全体の振り返りという別の種類の評価にあたります。
評価の種類は、いつ行うか(前・途中・終了時・終了後)と、何を見るか(教材・理解度・行動・体格・全体)の2つの軸で見分けると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1プログラム開始前に、教材・指導案を生徒会の生徒少数で試行し、反応を見て内容を修正した。:開始前に少数の生徒で教材と指導案を試し、反応を見て直すのは、プログラムをよりよくするために準備段階で行う形成的評価です。生徒の行動の変化を確かめているわけではありません。
- 2プログラム実施中に、クイズ得点による適正体重に関する理解度を確認した。:実施中にクイズの得点で理解度を確かめるのは、プログラムが予定どおり進み学習者に届いているかをみる経過評価として扱われます。終了時に行動の変化を確かめる影響評価とは時期と目的が違います。
- 4プログラム終了後に、BMIと体脂肪率の変化を確認した。:BMIと体脂肪率の変化は、適正体重の維持という最終的な目的の達成度をみる指標で、結果評価にあたります。食行動の変化をみる影響評価より後の段階の評価です。
- 5プログラム終了後に、プログラム全体の課題点をまとめた。:プログラム全体の課題点をまとめるのは、経過・影響・結果の評価を合わせて全体を振り返る総合的評価です。特定の行動の変化をみる影響評価とは目的が違います。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問110(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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