第40回 午前 問97
応用栄養学
災害の発生当日と発生2日目の避難所で、被災者(成人)に提供された食事内容である(表)。発生3日目に特に優先して提供量を増やすべき栄養素等として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
表 発生当日と発生2日目に提供された食事内容(成人1人当たり)
| 発生当日 | 発生2日目 |
|---|---|
| おにぎり 2個(100 g/個) | おにぎり2個(100 g/個) |
| ロールパン2個(30 g/個) | |
| 魚肉ソーセージ 1本(75 g/本) | |
| 野菜ジュース(200 mL) | |
| 牛乳(200 mL) |
両日とも、水分は十分に提供されている。
- 1エネルギー
- 2たんぱく質
- 3ビタミンB1
- 4食塩
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✓ これが正解1エネルギー
解説
発生3日目は、まずエネルギーの確保を優先して食事量を増やします。
災害時の栄養補給は、発生からの時期に応じて優先順位を考えて判断します。発生直後の数日間は、命を守るためにまず水分とエネルギーの確保を最優先にし、その後、たんぱく質やビタミン・ミネラルの補給、さらに個別の配慮へと広げていく考え方がとられます。
表を見ると、発生当日はおにぎり2個だけで、2日目にロールパンや魚肉ソーセージ、野菜ジュース、牛乳が加わったものの、量はまだ少なく、合計しても成人の1日のエネルギー必要量には大きく届きません。水分は十分に提供されているので、3日目に最も優先して増やすべきなのは、主食を中心としたエネルギーです。
したがって、エネルギーが適当です。災害発生直後は水とエネルギー、次にたんぱく質とビタミンB1・B2・C、と時期ごとの優先順位で覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2たんぱく質:たんぱく質も2日目までの食事では十分とはいえませんが、2日目には魚肉ソーセージや牛乳が加わっています。発生から間もない時期は、まず主食などでエネルギーを確保することが優先され、たんぱく質はその次の段階で充実させます。
- 3ビタミンB1:ビタミンB1は、おにぎりやパン中心の食事が続くと不足しやすく、避難所の食事でも目標が示される栄養素です。ただし、食事の量そのものが足りていない発生3日目の段階では、エネルギーの確保が先になります。
- 4食塩:食塩は、魚肉ソーセージやパンなどの加工食品から摂れており、増やす必要は乏しい成分です。避難所の食事は加工食品が多くなりがちで、むしろ食塩のとりすぎに気をつける必要があります。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問97(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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