第40回 午前 問83
応用栄養学
日本人の食事摂取基準(2025年版)における基本的事項に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1高齢者の年齢区分は、3つに分けられている。
- 2小児の参照体位には、国民健康・栄養調査の値が用いられている。
- 3基準値は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づいて設定されている。
- 4AIには、エビデンスレベルが付されている。
- 5ULは、通常の食品以外の食品由来の栄養素を含む。
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✓ これが正解5ULは、通常の食品以外の食品由来の栄養素を含む。
解説
ULは、サプリメントなど通常の食品以外の食品由来の分も含みます。
日本人の食事摂取基準(2025年版)の基本的事項は、指標の定義、摂取源の範囲、年齢区分、参照体位の出典などを押さえて判断します。食事摂取基準の摂取源は食事として経口摂取する通常の食品が基本ですが、耐容上限量(UL)については、いわゆる健康食品やサプリメントなど通常の食品以外の食品に由来する栄養素も含めて考えます。過剰摂取による健康障害を防ぐための指標だからです。
ほかの記述は、年齢区分の数、参照体位のもとになった資料、基準値の根拠、エビデンスレベルが付く指標のいずれかが違っています。
したがって、ULは通常の食品以外の食品由来の栄養素を含むという記述が適当です。摂取源は通常の食品が基本で、ULだけはサプリメント等の分も含めて考える、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1高齢者の年齢区分は、3つに分けられている。:食事摂取基準の高齢者の年齢区分は、65〜74歳と75歳以上の2つです。3つに分けられているわけではなく、前期高齢者と後期高齢者にあたる2区分になっています。
- 2小児の参照体位には、国民健康・栄養調査の値が用いられている。:小児の参照体位は、日本小児内分泌学会・日本成長学会合同標準値委員会による小児の体格評価の標準値をもとにしています。国民健康・栄養調査の値が使われているのは成人の参照体位です。
- 3基準値は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づいて設定されている。:食事摂取基準の基準値は、国内外の研究論文などの科学的根拠をもとに設定されています。日本食品標準成分表は、食事の栄養素量を計算して基準値と比べる活用の場面で使う資料で、設定の根拠ではありません。
- 4AIには、エビデンスレベルが付されている。:エビデンスレベルが付けられているのは、生活習慣病の発症予防のための目標量(DG)です。目安量(AI)には、エビデンスレベルは付されていません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問83(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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