第40回 午前 問30
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
尿たんぱく/クレアチニン比の問題
空腹時の血液検査値は、クレアチニン1.10 mg/dL、総たんぱく質6.8 g/dLであった。尿検査値は、クレアチニン16.0 mg/dL、尿たんぱく17.1 mg/dLであった。尿たんぱく/クレアチニン比(g/gCr)として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 10.94
- 21.07
- 32.35
- 42.51
- 515.5
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✓ これが正解21.07
解説
17.1÷16.0で、尿たんぱく/クレアチニン比は約1.07 g/gCrです。
尿たんぱく/クレアチニン比は、随時尿(その時に採った尿)の尿たんぱく濃度を、同じ尿のクレアチニン濃度で割って求めます。クレアチニンは1日の尿中排泄量がおおよそ一定なので、尿の濃さの違いを補正でき、1日の尿たんぱく排泄量(g/日)の推定に使えます。
設問の値で計算すると、尿たんぱく17.1 mg/dLを尿クレアチニン16.0 mg/dLで割って、17.1÷16.0≒1.07となります。分子も分母も同じ単位(mg/dL)なので、比はそのまま、クレアチニン1gあたり約1.07gのたんぱく、すなわち1.07 g/gCrです。血液検査のクレアチニン1.10 mg/dLや総たんぱく質6.8 g/dLは腎機能や栄養状態をみる値ですが、この比の計算には使いません。
これは尿の濃縮の違いを尿クレアチニンで割って補正するという考え方です。比を求めるときは、分子も分母も同じ尿の値を使う、と覚えておくと、血液の値を混ぜてしまう誤りを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 10.94:0.94は、尿クレアチニン16.0を尿たんぱく17.1で割った値で、分子と分母が逆になっています。比は尿たんぱくを尿クレアチニンで割って求めます。
- 32.35:2.35は、尿クレアチニン16.0を血液の総たんぱく質6.8で割った値です。尿と血液の値を組み合わせても尿たんぱく/クレアチニン比にはならず、意味のある指標になりません。
- 42.51:2.51は、尿たんぱく17.1を血液の総たんぱく質6.8で割った値です。分母に使うのは同じ尿のクレアチニン濃度であり、血液の総たんぱく質ではありません。
- 515.5:15.5は、尿たんぱく17.1を血清クレアチニン1.10で割った値です。分母は尿中のクレアチニンであるべきで、血液の値を使うと尿の濃さの補正にならず、比として成り立ちません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問30(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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