ビジネスインダストリ|エンベデッドシステムスペシャリスト試験
この分野には 6問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はPDCA(2問)・企画(2問)・作業(2問)・分析(2問)・可視化(2問)です。問題が多い回は令和7年度 秋期(2問)・令和3年度 秋期(2問)・令和6年度 秋期(1問)です。
産業の中の役割分担と、現実を写すIoTの使い方
組込みシステムを取り巻く産業の話題は、誰がどの役割を担うのかと、IoTのデータを何に使うのかの二つで整理できます。言葉の意味から仕組みを結び付けると見分けやすくなります。
半導体の業界では、設計と製造の分業が進んでいます。工場をもたずにLSIの設計に専念するのがファブレスメーカー、他社が設計したLSIの製造を請け負うのがファウンドリー、設計そのものを請け負うのがデザインハウス、回路の設計資産を部品として提供するのがIPプロバイダです。設計と製造のどちらを担うか、委託する側か受ける側かで区別します。
デジタルツインは、現実の機器や設備からセンサーで集めたデータを基に、仮想空間にそれと対になるモデルを作り、現実の状態をリアルタイムに再現する考え方です。モデルでシミュレーションすれば、実物を止めずに部品の消耗や交換時期を予測できます。電力の需給を通信で制御する電力網はスマートグリッド、通信機能をもつ電力量計はスマートメーターと呼ばれ、対象で区別できます。
PLMは製品ライフサイクル管理とも呼ばれ、設計図や部品表などの製品の情報を、企画から設計、生産、販売、廃棄、リサイクルまでの全工程で一元的に管理して共有する取組です。開発力の強化や設計の効率化、在庫の削減を目指します。設備の状態を見て交換時期を決める取組や、経営の管理サイクルとは、管理の対象で区別できます。
デジタルサイネージは、ディスプレイに映像や文字を表示する電子看板です。サイネージは看板や標識を意味し、ネットワーク経由で表示内容を切り替えられるものが多くあります。情報技術を使える機会の差から生じる格差であるデジタルデバイドとは、言葉の意味で区別できます。
この分野で出た問題
- 令和6年度 秋期 問25PLM(Product Lifecycle Management)の説明として,適切なものはどれか。
- 令和3年度 秋期 問24ディジタルサイネージの説明として,適切なものはどれか。
- 令和3年度 秋期 問25各種センサを取り付けた航空機のエンジンから飛行中に収集したデータを分析し,仮想空間に構築したエンジンのモデルに反映してシミュレーションすることによって,各パーツの消耗状況や交換時期を正確に予測できるようになる。このように産業機器などに IoT 技術を活用し,現実世界や物理的現象をリアルタイムに仮想空間で忠実に再現することを表したものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問25各種センサーを取り付けた航空機のエンジンから飛行中に収集したデータを分析し,仮想空間に構築したエンジンのモデルに反映してシミュレーションを行うことによって,各パーツの消耗状況や交換時期を正確に予測できるようになる。このように,産業機器などにIoT技術を活用し,現実世界や物理的現象をリアルタイムに仮想空間で忠実に再現することを表すものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問21組込みシステム開発において,製品に搭載するLSIを新規に開発する。LSI設計を自社で行い,LSI製造を外部に委託する場合の委託先として,適切なものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 4年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。