第40回 午後 問197
応用力試験
給食受託会社に関する問題
次の文を読み「196」、「197」、「198」に答えよ。
中核市であるK市保健所健康推進課に勤務する管理栄養士である。
K市では、男性壮年期の肥満者の割合が高い。このため、K市健康増進計画では、食環境整備の一環として、食事の提供を通じて身体状況の改善を図る事業所特定給食施設の割合の増加を目標としている。
そこで、管内の事業所特定給食施設(25施設)を対象に、目標達成に向けた支援を行うことになった。
設問196の実施を促すため、事業所特定給食施設の担当者と給食受託会社側の担当者を対象とした研修会を開催することになった。初回の研修内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1利用者の身体状況を給食運営に反映させた事例の紹介とグループワーク
- 2肥満者に対する食事指導に給食を活用している施設からの事例発表とグループワーク
- 3ナッジを活用した食事提供方法に関する大学教員の講義と演習
- 4摂取量把握のためのアプリ活用方法に関する大学教員の講義と演習
答えと解説を見る
✓ これが正解1利用者の身体状況を給食運営に反映させた事例の紹介とグループワーク
解説
身体状況を給食運営に反映させた事例紹介とグループワークが適切です。
研修会は、設問196の取組、つまり各施設でやせ・肥満者の割合を把握し、それを給食に生かすことを促すために開きます。参加者は事業所の担当者と給食受託会社の担当者なので、初回は、なぜ把握が必要で、把握した情報を給食運営にどう反映させるのかを具体的に理解してもらうことが決め手です。
利用者の身体状況を給食運営に反映させた事例を紹介すれば、参加者は把握した情報が給与栄養目標量や献立の見直しにどう結びつくのかを具体的にイメージできます。続くグループワークで、事業所側と受託会社側が自分の施設で何ができるかを話し合えば、役割分担や情報の受け渡しなど、実際に取り組む準備が進みます。
したがって、身体状況を給食運営に反映させた事例の紹介とグループワークが最も適切です。研修の初回では、個別の手法より先に、取組の目的と全体像を共有する内容を選ぶ、と考えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2肥満者に対する食事指導に給食を活用している施設からの事例発表とグループワーク:給食を活用した肥満者への食事指導は、身体状況を把握して給食に反映させる取組が進んだ後の発展的な内容です。把握の実施を促すための初回の研修としては、段階が先に進みすぎています。
- 3ナッジを活用した食事提供方法に関する大学教員の講義と演習:ナッジ(選択を自然に良い方向へ促す工夫)を活用した食事提供は有効な手法ですが、身体状況の把握とその反映という今回の目的とは別のテーマです。初回の研修内容としては優先度が低くなります。
- 4摂取量把握のためのアプリ活用方法に関する大学教員の講義と演習:アプリを使った摂取量の把握は給食の評価に関わる手法で、設問196で優先したやせ・肥満者の割合の把握とは目的が異なります。初回の研修で扱う内容としては適していません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問197(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)