第40回 午後 問194
応用力試験
適正体重に関する問題
次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。
K女子大学に勤務する、管理栄養士の資格を持つ教員Aである。
学生の健康診断結果から、学生の30%がやせ(低体重)または肥満に該当することが分かった。そこで、プレコンセプションケアの一環として、学生が自身の適正体重を知り、適切な食生活を実践するための支援を、大学の健康管理センターが実施することになり、教員Aに協力依頼があった。
全学生を対象に、学生の体型への意識や健康状態に関する質問紙調査を実施した。
質問紙調査の結果を踏まえ、全学生を対象に「K女子大学ヘルス&ビューティプログラム」を行うこととした。プログラムの実施に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1適正体重と女性の生涯の健康をテーマとしたワークショップを、学年別に行う。
- 2不適切なダイエットと骨折の関連をテーマとしたアニメーション動画を、学内のデジタルサイネージで流す。
- 3産婦人科医による、やせ・肥満と月経周期異常の関連をテーマとした講演動画のリンクを、大学のウェブサイト上に掲載する。
- 4貧血を予防・改善する食事をテーマとしたeラーニング教材を作成し、自己学習を推奨する。
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✓ これが正解1適正体重と女性の生涯の健康をテーマとしたワークショップを、学年別に行う。
解説
適正体重をテーマにした学年別ワークショップが最も適切です。
このプログラムの目的は、学生が自身の適正体重を知り、適切な食生活を実践することです。調査では、適正体重を知らない学生が多く、普通体重なのにダイエットをしている学生も多いことが分かりました。プログラムは、目的と調査結果の課題にまっすぐ応え、全学生が主体的に参加できる形で行うことが決め手です。
適正体重と女性の生涯の健康をテーマとしたワークショップは、プログラムの中心の課題である適正体重の理解を扱い、やせ・普通体重・肥満のどの学生にも関わるテーマです。ワークショップは参加者が話し合いや作業を通して学ぶ形式なので、知識を得るだけでなく行動につなげやすく、学年別に行えば学年ごとの関心や生活に合わせた内容にできます。
したがって、学年別のワークショップが最も適切です。プログラムの実施方法を選ぶときは、目的に合ったテーマか、対象全体に届くか、学んだことを行動に移せる形式か、の三つで比べると選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2不適切なダイエットと骨折の関連をテーマとしたアニメーション動画を、学内のデジタルサイネージで流す。:デジタルサイネージの動画は多くの学生の目に入りますが、通り過ぎながら見るだけの一方向の情報提供です。テーマも骨折に絞られており、適正体重を知り食生活を変えるという目的には届きにくい方法です。
- 3産婦人科医による、やせ・肥満と月経周期異常の関連をテーマとした講演動画のリンクを、大学のウェブサイト上に掲載する。:講演動画のリンクを大学のウェブサイトに置くだけでは、自分から見に行く学生にしか届きません。テーマも月経周期異常との関連に限られ、全学生が適正体重を知るという目的には不十分です。
- 4貧血を予防・改善する食事をテーマとしたeラーニング教材を作成し、自己学習を推奨する。:貧血の予防・改善を扱うeラーニング教材は、テーマが貧血に限られ、プログラムの中心である適正体重の理解には直接つながりません。自己学習に任せる形では、取り組まない学生も多く残ります。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問194(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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