第40回 午後 問151
公衆栄養学
ポピュレーションアプローチの問題
公衆栄養活動におけるポピュレーションアプローチの取組である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1飲食店を対象とした減塩メニューの開発支援
- 2野菜摂取促進イベントの実施
- 3社員食堂における栄養バランスに関する卓上POPの設置
- 4通いの場におけるフレイル予防のための料理教室の実施
- 5低栄養高齢者を対象とした訪問栄養相談の実施
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✓ これが正解5低栄養高齢者を対象とした訪問栄養相談の実施
解説
低栄養高齢者への訪問栄養相談はハイリスクアプローチです。
公衆栄養活動の進め方には、集団全体に働きかけて全体のリスクを少しずつ下げるポピュレーションアプローチと、リスクの高い人を選び出して個別に支援するハイリスクアプローチがあります。対象を限定しているかどうかが見分ける軸です。
飲食店への減塩メニューの開発支援、野菜摂取を勧めるイベント、社員食堂の卓上POP、通いの場での料理教室は、どれもその場を利用する人や地域の住民を広く対象にしています。特定の人を選ばずに、食環境や情報を通じて多くの人の行動に働きかけるので、ポピュレーションアプローチにあたります。
これに対し、低栄養の高齢者を対象とした訪問栄養相談は、リスクの高い人を選んで個別に支援する取組なので、ハイリスクアプローチです。したがって、ポピュレーションアプローチの取組として誤っているのはこの記述です。対象者を選び出しているか、個別に関わるかに注目すると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1飲食店を対象とした減塩メニューの開発支援:減塩メニューが飲食店に並べば、その店を利用する人は誰でも塩分の少ない料理を選べます。対象を絞らずに食環境を整えて、地域全体の食塩摂取を下げる取組なので、集団全体への働きかけに当てはまります。
- 2野菜摂取促進イベントの実施:野菜摂取促進のイベントは、参加を希望する住民を広く受け入れ、野菜を食べる意識を地域全体で高めるものです。リスクの高い人を選び出して個別に関わる取組ではありません。
- 3社員食堂における栄養バランスに関する卓上POPの設置:社員食堂の卓上POPは、食堂を利用する社員全員の目に入り、栄養バランスのよい選択を促します。特定の社員を選ばずに情報を届ける食環境づくりで、集団全体への働きかけの例です。
- 4通いの場におけるフレイル予防のための料理教室の実施:通いの場は地域の高齢者が自由に集まる場で、そこでの料理教室は参加者を広く対象にします。フレイル(加齢による心身の活力の低下)を予防するための集団への働きかけにあたります。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問151(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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