第40回 午後 問149
公衆栄養学
地域の栄養施策の見直しに向けて、地域住民の状況を把握することになった。そのための調査方法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1集合法では、郵送法に比べて質問紙の配布数に対する回収率が高くなる。
- 2面接法では、配票法に比べて回答者に質問の意味を誤解されやすい。
- 3非統制観察では、定量化したデータを容易に得ることができる。
- 4電話調査法では、面接法に比べて費用がかかる。
- 5選択肢を用いた質問紙調査では、住民の本音や新しい意見を引き出しやすい。
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✓ これが正解1集合法では、郵送法に比べて質問紙の配布数に対する回収率が高くなる。
解説
集合法はその場で配って回収するので、郵送法より回収率が高くなります。
地域住民の状況をつかむ調査では、質問紙をどう配り、どう回収するか(調査の実施方法)によって、回収率・費用・回答の質が変わります。それぞれの方法の長所と短所を組にして覚えておくことが判断の軸です。
集合法は、対象者に会場などへ集まってもらい、その場で質問紙を配って記入してもらい、すぐに回収する方法です。配った人がその場で回答して提出するので、郵送して返送を待つ郵送法より回収率が高くなります。郵送法は広い地域に安く配れる一方で、返送されないことが多く、回収率が低くなりやすいのが弱点です。
したがって、集合法と郵送法の回収率を比べた記述が最も適当です。面接法は調査員がその場で質問の意味を補える、電話調査法は移動がないぶん費用を抑えられる、選択肢を用いた質問は集計しやすい、というように、方法ごとの特徴を対にして整理しておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2面接法では、配票法に比べて回答者に質問の意味を誤解されやすい。:面接法では調査員が対面で質問を読み上げ、意味が伝わっていなければその場で言い換えて補えます。回答者が一人で質問紙を読む配票法のほうが、質問の意味を取り違えられやすい方法です。
- 3非統制観察では、定量化したデータを容易に得ることができる。:非統制観察は、観察する項目や手順を細かく決めずに、ありのままの様子を記録する方法です。記録が文章中心になりやすく、数値にそろえて定量化したデータを得るのは難しくなります。
- 4電話調査法では、面接法に比べて費用がかかる。:電話調査法は調査員が対象者の家を訪ねる必要がなく、移動の時間や交通費がかかりません。対面で一人ずつ聞き取る面接法のほうが人手と費用がかかるので、記述は逆です。
- 5選択肢を用いた質問紙調査では、住民の本音や新しい意見を引き出しやすい。:選択肢を用いると回答が決まった枠の中に収まるため、集計はしやすい一方、枠の外にある本音や新しい意見は拾いにくくなります。それらを引き出すには自由回答の質問やインタビューが向いています。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問149(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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